大学院理学研究科化学専攻の修士論文公聴会を開催しました

大学院理学研究科化学専攻の修士論文公聴会を2月17日に、湘南キャンパス6号館で開催しました。本専攻の教員や大学院生、学生の前で発表して研究成果を再確認するとともに、論文審査の参考にすることを目的に毎年実施しています。今回は大学院生15名が発表し、教員と学生約60名が聴講しました。

はじめに、藤尾克彦教授が「他分野の先生方や多くの方に、2年間の研究成果を聞いていただける最後の機会ですから最善を尽くしてください」とあいさつ。学生たちは20分の持ち時間でスライドを使いながら、今後も必要とされる半導体やハイブリット材料、太陽電池などに関係する材料、医薬品の影響などについて、それぞれの研究成果を発表しました。教員から「研究目的」「試料や材料を選んだ理由やその妥当性」「実験で重要視している点」「目標値と結果との違いから、リサイクルに役立てる可能性」などの指摘があり、活発な質疑が行われました。

学生からは、「質問に対して、しっかり回答できたか反省する点もあったが、広い視野から意見が聞ける貴重な機会となりました」「専門用語の使い方などを再検討した結果、学会と違って他分野の方にも理解してもらえると同時に、論文の完成度を高めることができたと思います」「化学科は普段から研究室相互の横のつながりがありますが、このような場で多角的なアドバイスを頂けるのは今後の研究に役立つと考えています」などの感想が聞かれました。

また化学科や大学院について、「修士の2年間でテーマを決めて実験や研究を重ねる中で、専門家とかかわることもでき、幅広い知見に触れることができます。またデータを取るために、試行錯誤を繰り返すことで忍耐力がつき、成果が出た時の達成感も忘れられません」「研究の協力者を募るため交渉や説得を行ったりするなど、研究以外でも問題解決に対応できた体験は、今後の自信につながると思います」「化学科は研究室間の風通しがよく、分野を問わず相談できる雰囲気が魅力です」と語っていました。

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