理学部数学科と情報数理学科では4月22日に湘南キャンパスで、「無限の会」による第9回教職セミナーを開催しました。無限の会は、教職についている東海大学卒業生の交流団体です。今回のセミナーは、教育実習を控えた両学科の学生を対象に、実習へのモチベーションアップと実践的なスキルを磨く機会とすることが目的です。
当日は学生約30名が参加。埼玉県や東京都で教鞭を執っている卒業生2名が講演しました。教員に求められるスキルに関する講演では、「明るく元気に授業をすること。教員自身が担当する教科が大好きであることが何より大切です。それは、生徒が、その授業を受けたときに、先生が楽しそうに授業していると感じさせることです。生徒に慕われる教師を目指してください」とのアドバイスが送られました。卒業生による模擬授業では、国語教諭の卒業生が、事前に用意した10編の詩を使って学生との掛け合いを盛り込みながら授業を展開。生徒自身が詩の音韻やリズムを発見し、議論を通じて言葉の力を実感するといった工夫を披露しました。講演後には、希望した学生が自ら用意したテーマについて模擬授業を行い、講師から講評を受けました。講師からは、「どの授業も導入部分で生徒の興味関心を引き出す工夫されており、即戦力として十分活躍できる力が身についていると感じた。実習でも頑張ってください」と激励の言葉が送られました。
学生たちは、「普段学んでいる数学とは違う科目の授業を受け、良い授業をするためのヒントを多く学ぶことができました。今日の成果を実習などで生かしたい」と話していました。