理学部の学生が数多く所属する東海大学チャレンジセンター・サイエンスコミュニケーターが9月2日に湘南キャンパスで、「世界一行きたい科学広場in湘南summer」を開催しました。本企画は、”身近なものを使って子どもたちに科学の魅力を体験してもらう”ことを目的に、地域の幼児や小中学生、高校生とその保護者を対象に、全国に広がる学校法人東海大学の教育研究機関が各地で開いています。当日は、50名のプロジェクトメンバーがさまざまな科学実験ショーや体験プログラムを行いました。
会場となった14号館では、サイエンスコミュニケーターのメンバーが偏光板を使ったステンドグラスの製作体験やカラフルな「人工イクラ」作る実験を披露。また、物理学科の櫛田淳子准教授の研究室はインターネットで誰でも閲覧できる天体望遠鏡を使ったニューヨークの星空観察体験を実施し、本学部の学生有志団体「Supporting Science Experiment」は、人によって回ったときに見える絵柄が変わる「錯覚ごま」の制作体験ブースを設営しました。そのほかにも、チャレンジセンターの学生や工学部の学生らがソーラーカーの展示、プログラミング体験といった多彩な企画で来場者を迎え、各ブースでは学生や教員がそれぞれの実験や日ごろの活動についてわかりやすく説明していました。
また、NPO法人ガリレオ工房の滝川洋二理事長(東海大学元教授)や工学部応用化学科の秋山泰伸教授によるサイエンスショーも行い、会場は立ち見の親子連れが出るほどの盛況ぶりでした。笑顔で各ブースを回った小学生は、「大好きなソーラーカーのブースでは、運転席にも乗せてもらい、うれしかった。今度は動くところも見てみたい」「大学生が優しく教えてくれて、理科をもっと勉強したくなりました」といった感想が聞かれ、企画代表を務めた迫田玲奈さん(理学部化学科3年次生)は、「大きなイベントを自分の力で成功させたいと思い、サイエンスコミュニケーターに入ったので、多くの来場者が笑顔で楽しんでくれている様子を見て感無量です。先輩にもアドバイスをもらいながら、メンバーと協力して準備できたことが成功の要因。来場した子どもたちが少しでも理科や科学に興味をもってくれたらうれしい」と話していました。