大学院生理学研究科の二階堂さんが神奈川県ものづくり技術交流会でポスター賞を受賞しました

大学院理学研究科化学専攻2年次生の二階堂直樹さん(指導教員=化学科・関根嘉香教授)がこのほど、「神奈川県ものづくり技術交流会」(主催:神奈川県産業技術センター、神奈川県産業技術交流協会)のポスター賞を受賞しました。この技術交流会は11月8日から10日まで、大学や研究機関、企業の研究・業務の成果を発表し、産学公の交流と連携を促すことを目的に海老名市で開催されたものです。神奈川県内にある企業の研究者や学生が研究成果を発表。このうち若手研究者による優れた発表にポスター賞が贈られました。

二階堂さんは、「ヒト皮膚から放散される人工化学物質の測定法に関する研究」のテーマで発表。関根教授の研究室で取り組んでいる皮膚ガス検査法「パッシブ・フラックス・サンプラー(PFS)法」を用いて、トルエンと2-エチル-1-ヘキサノールという化学物質を検出する手法について報告しました。受賞を受けて、「これまで取り組んできた研究が社会から評価されたことで、研究が実際に役立つことを再確認できました。トルエンなどの被ばく量を知るためには血液検査が必要でしたが、今回の手法が確立できればより簡便に健康管理ができると期待しており、一日も早く社会に還元できるようよりいっそう頑張ります。研究室では、さまざまな研究者の論文をコンパクトにまとめて発表する機会や環境教育のイベントなどでさまざまな年代の人に専門分野をわかりやすく伝える機会があるため、プレゼン力やコミュニケーション力がついてきていると実感しています。将来はこれまで培った力を生かし、研究職として社会の役に立ちたい」と話しています。

神奈川県ものづくり技術交流会ポスター賞_525.jpg