田中教授が本学の大学院研究指導教員研究教育奨励措置適用者に選出されました

観光学部観光学科(大学院文学研究科文明研究専攻、同観光学専攻)の田中伸彦教授がこのほど、本学大学院運営委員会による審議を経て、大学院研究指導教員研究奨励措置の適用者に選出されました。本学所属の教員のうち大学院指導資格を持つ教員の中から、選ばれた研究者に次年度の奨励研究費が支給されるものです。

田中教授は、かねてより取り組んできた「デスティネーション・マネージメント(DM)人材のキャリア形成に向けたフィールドワーク」研究に同制度を活用する計画です。魅力的な自然、食、芸術・芸能、風習、風俗、歴史など、当該地域にある観光資源に精通し、地域と協同して、地元主導で観光地づくりを行うDM人材には、自治体職員や地元観光協会・DMO、コンサルタントや景観デザイナー、エコツーリズムガイドや地域通訳案内士などの職種がありますが、日本ではその育成課程やキャリアパスは確立されているとは言えない状況です。そこで、日本各地の現状を踏まえながら、国立公園や里山、リゾートなどで、DM人材としての専門職能を持つ人々が活躍する条件について調査し、ニュージーランドとの比較などを行っていきます。田中教授は、「本学の大学院の各研究科に多数の研究者が在籍する中、選出していただき光栄です。新型コロナ禍で研究活動に制限はあるかと思いますが、観光学部卒業生や大学院文学研究科観光学専攻の修了生の卒業後の進路開拓なども視野に入れ、高等教育機関における観光プロフェッショナル育成のあり方を探っていきたい」と展望を語っています。