文学研究科(博士課程<前期・後期>)

研究科の教育方針

本学の大学院文学研究科の歴史は、1969年4月、史学専攻と英文学専攻の修士課程の開設をもって始まる。1971年4月、上記2専攻は博士課程を開設し、さらに1974年4月、文明研究専攻、日本文学専攻、広報学専攻の3専攻が修士課程を、次いで1976年4月、これらの3専攻は博士課程を開設して今日の文学研究科の基礎を確立した。その後、2000年4月に広報学専攻をコミュニケーション学専攻に改称し、2014年4月に観光学専攻の修士課程を開設して現在に至っている。

本学の文学研究科も、戦後開設された他の大学の大学院と同じように、既成の学部すなわち文学部の学科組織に基づいて、その上に組み立てられたものである。しかしその構成は、文明研究専攻やコミュニケーション学専攻・観光学専攻といった、既存の文学研究科の枠組みを越える研究領域を包括する研究科として、学問の進展と社会の変化に対応しようとしている。この点は本学の大学院文学研究科の一つの特質である。

いうまでもなく大学院が自らに課している役割は、あらゆる学問の領域にわたり自由かつ基礎的な研究を通して学術研究の基礎を培い、高度の専門的能力を有する人材を育成することにある。これは大学院に対する社会の、ごく一般的・基本的な要請である。しかし今日では、このような基本的要請に加えて、急速な社会の変化や学術研究・産業技術の高度化にともなって、大学院は、新たな自己改造を求められている。また、研究領域・内容・方法についてのみならず、その制度運用についても、自らの見識と責任において、社会の要請に柔軟に対応することを迫られている。

本学の文学研究科は、伝統的な史学・文学専攻と文明研究専攻・コミュニケーション学専攻・観光学専攻のような新しい総合的な研究領域と方法を持つ専攻が同居し、相互に学問研究の交流をしていることにもうかがえるように、その研究領域において開放的であり、その内容・方法においても、細分化・専門化がもたらす研究上の弊害を回避し、多様な形での研究教育の高度化・活性化を企図している。さらにこのような狙いを実現するために、他の研究科や研究所における研究活動との相互協力の道を組織・制度の運用面からも検討している。

本学の文学研究科は、東海大学の研究教育の理念にしたがって、その研究教育の活動が常に世界に開かれたものであることを願っている。これまでの実績を踏まえて、これからも、教員や学生の人的な国際交流をさらに促進することによって、国際的にも活躍できる研究者・人材の育成のためにカリキュラムの編成や組織制度の運用について柔軟に対応することにしている。

研究科の学位授与基準

1.博士課程前期

  1. (1)当該分野の先行研究を的確に理解できる読解力を有すること
  2. (2)資料を的確に読解できる能力を有すること
  3. (3)説得力のある主張を組み立てられる論理的思考力を有すること
  4. (4)的確な文章表現力を有すること

2.博士課程後期

  1. (1)当該分野の先行研究を的確に理解できる読解力を有すること
  2. (2)先行研究を批判的に検証できる能力を有すること
  3. (3)資料を的確に読解できる能力を有すること
  4. (4)資料を的確に用いながら説得力のある主張を組み立てられる論理的思考力を有すること
  5. (5)的確な文章表現力を有すること

研究科の学位論文審査基準

1.博士課程前期

  1. (1)研究史を的確に把握し、踏まえていること
  2. (2)資料を適切かつ正確に引用・使用していること
  3. (3)当該分野の原典・一次資料を用いていること
  4. (4)論旨が首尾一貫していること
  5. (5)文章表現が的確であること
  6. (6)主張にオリジナリティがあること

2.博士課程後期

  1. (1)研究史を的確に把握し、批判的に検証する態度が貫かれていること
  2. (2)資料を適切かつ正確に引用・使用していること
  3. (3)当該分野の原典・一次資料を用いていること
  4. (4)論旨が首尾一貫していること
  5. (5)文章表現が的確であること
  6. (6)学界に貢献できるだけの学問的価値を有するものであること