東海大学総合医学研究所がマイクロ・ナノ研究開発センターと共同で第16回研修会を開催しました

2020年12月11日

東海大学総合医学研究所が11月28日に伊勢原キャンパスで、「第16回研修会」を実施しました。この研修会は、研究成果の学内外への広報や若手研究者の育成、医科学分野に関連した他の学部や研究機関との連携を促進するため、毎年開催しているものです。今回は、初めてマイクロ・ナノ研究開発センターと共同開催し、両機関の研究者らが成果を発表。WEBビデオ会議システム「Zoom」を併用し、医学部、工学部、理学部の教員や学生、大学院生、生命科学統合支援センターの職員ら約100名が参加しました。

医学部医学科の研究者で構成される総合医学研究所は、本学における医科学先端研究の中核拠点として、「ゲノム」「再生医療」「創薬」における基礎・応用研究を一体化させたトランスレーショナルリサーチを推進しています。マイクロ・ナノ研究開発センターは、工学部や理学部、医学部、健康学部などの研究者らが、「マテリアル」「エンジニアリング」「メディカル」「ヘルスケア」「アート・サイエンス」の5つのチームを編成し、異分野の融合と連携を図りながら独創的な研究を進めており、両機関の研究者は多くの共同研究を展開しています。

開会にあたり、本研究所の安藤潔所長(医学部医学科内科学系血液・腫瘍内科学教授)が登壇し、「医理工をはじめとする多様な分野の研究者による交流は、新たな発見を促し、研究を発展させるために大変重要です。今回は、コロナ禍により開催が危ぶまれましたが、このようにマイクロ・ナノ研究開発センターと共同で開催できたことをうれしく思います。ぜひ有意義な会にしてください」とあいさつ。続いて本センターの喜多理王所長(理学部物理学科教授)が共同開催への謝辞を述べ、「幅広い分野横断型共同研究の進展につなげたい」と語りました。

研究発表では両機関の研究者らが10テーマについて最新の成果を報告し、活発な質疑応答や意見交換を行いました。また、若手研究者7名によるショートプレゼンテーションも実施し、両機関のメンバーによる審査で優秀発表者2名を表彰しました。

当日のプログラムは以下のとおりです。
【開会のあいさつ】
安藤 潔(総合医学研究所長/医学部医学科内科学系血液・腫瘍内科学教授)
喜多理王(マイクロ・ナノ研究開発センター所長/理学部物理学科教授)
【研究発表】
◇中川 草(総合医学研究所/マイクロ・ナノ研究開発センター/医学部医学科基礎医学系分子生命科学講師)
「新型コロナウイルスのゲノム進化解析」
◇宮沢正樹(マイクロ・ナノ研究開発センター/健康学部健康マネジメント学科講師)
「細胞内鉄代謝制御系を標的としたがん治療の確立に向けて」
◇住吉秀明(医学部医学科基盤診療学系先端医療科学講師)
「ミズクラゲ由来再生促進薬と新規ECMベース再生医療技術」
◇木村啓志(マイクロ・ナノ研究開発センター/工学部機械工学科准教授)
大友麻子(マイクロ・ナノ研究開発センター/医学部医学科基礎医学系分子生命科学助教)
「Organ-on-a-chipの概要とALS疾患モデルへの応用」
◇三橋弘明(マイクロ・ナノ研究開発センター/工学部生命化学科准教授)
「神経筋疾患モデルとしてのゼブラフィッシュの利用」
◇八幡 崇(医学部医学科基盤診療学系先端医療科学准教授)
「線溶系制御因子を標的とした新規複合的がん免疫療法の確立」
◇田口かおり(マイクロ・ナノ研究開発センター/情報技術センター講師)
「美術作品の保存修復における化学の役割と展望」
◇酒井大輔(総合医学研究所/医学部医学科外科学系整形外科学准教授)
「椎間板髄核細胞に対するリプログラミング技術の開発」
◇佐々木海渡(マイクロ・ナノ研究開発センター/理学部物理学科助教)
「水や水溶液の広帯域分子ダイナミクス観測からわかること」
◇後藤信哉(総合医学研究所/医学部医学科内科学系循環器内科学教授)
「血小板メカノバイオロジーに基づいた革新的抗血小板薬の創製」
【閉会のあいさつ】
松阪泰二(総合医学研究所/医学部医学科基礎医学系生体構造機能学教授)

※ショートプレゼンテーション・アワード受賞者
◇最優秀賞:榛葉健汰(総合理工学研究科総合理工学専攻博士課程3年次生)
 「スターラポンプ集積型多臓器Microphysiological systemを用いた腸/肝モデル細胞の相互作用評価」
◇次席優秀賞:宮ヶ迫理子(医学部医学科基礎医学系分子生命科学奨励研究員)
 「ラットi-GONAD法の確立と、高学習能解析への応用を目指して」

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