絵本作家・サトシン客員教授による講義「今日の君に、明日の夢を。」を実施しました

文理融合学部のサトシン客員教授が10月10日に熊本キャンパスで、「今日の君に、明日の夢を。~大人から君に伝えたい、生きることの面白さとすばらしさ~」をテーマに講義を担当しました。サトシン客員教授は『わたしはあかねこ』『うんこ!』(文溪堂)など55冊の絵本を手がけ、コミュニケーション遊び「おてて絵本」の普及活動にも取り組んでいます。今回は安部美和准教授が担当する授業「観光経営論」のゲスト講師として登壇し、約50名の学生が聴講しました。

サトシン客員教授は「絵本よみまショー」と題して、自身が作詞・プロデュースしたCD『1曲でわかる!日本むかしばなし』の中からユーロビートの「はなさかじいさん」やヘビメタルの「したきりすずめ」などを披露。『おおきなかべがあったとさ』(文溪堂)や『かけだしたイス』(あわわ)の絵本を歌ったり朗読したり、安部准教授と『わたしはあかねこ』を交互に読んだりしながら46歳のときに絵本作家に転身した人生を振り返り、学生たちに「絵本作家になると決めたとき、周りからは“遅すぎる”“形になるわけがない”と言われたけれど、決して自分で無理とは言いませんでした。無理と言うのを止めたら可能性が広がります」「一歩踏み出してみないと自分に向いているかどうかも分かりません。失敗しても、“やったあ!次に行ってみよう”と思うことが大切。楽しいこと、好きなことをやったほうがいい」と次々にメッセージを送りました。

授業の後半は「絵本と観光」をテーマに学生たちとディスカッション。絵本を観光に使う方法として学生たちからは「民話を絵本にする」「絵本の世界を再現したホテルを作る」といった案が上がり、サトシン客員教授が自身の経験を交えてコメントしました。また、「最近、無理と思ったことは?」「卒業前までにやりたいこと」なども問いかけて意見を交わしました。最後に絵本『おとなからきみへ』(主婦の友社)を音楽に乗せて披露し、「子どもたちが“大人は楽しいんだ”と思える大人になってほしい。世の中の役に立つ道を考え、進んでいってください」とエールを送りました。聴講した学生たちは、「一つひとつの言葉が響きました」「絵本と観光を絡めて考えるのは面白かった」と口々に話していました。