北海道おといねっぷ美術工芸高校の生徒を対象に「デザインスクール」を開催しました

札幌キャンパスで9月10日、11日に北海道おといねっぷ美術工芸高校の生徒を対象に「デザインスクール」を開催しました。北海道内でもっとも人口が少なく、森林を生かした木工が盛んな音威子府村にある同校との連携は、2007年に北海道東海大学芸術工学部(当時)との間で協定を締結したことに始まり、13年からは国際文化学部との協定として継続されています。デザインスクール以外にも、本学の教員が同校を訪問して特別授業を実施しています。

今回は、同校の2年生41名が参加。国際文化学部の中尾紀行教授と笹川寛司教授が指導を担当し、本学部の学生3名もサポート役を務めました。プログラムではまず、本キャンパスで所有している約100脚の名作椅子に座るなど実際に体験しながら学ぶ「名作椅子鑑賞」を実施。続いて2人1組で相手のために「カブリモノ」を制作する課題に取り組みました。これは、「他者のためのデザイン」をテーマに使う人を主体に考え、自己表現に偏ることなく相手のニーズや個性に寄り添った作品づくりを目指すものです。生徒たちは初めに、ペアになった相手にインタビューを実施。「カブリモノの着用が必須で、初対面の人ばかりが集まるパーティーに出席する」という設定のもと、聞き取った内容を生かして相手が緊張せずパーティーを楽しめるようなデザインを考えました。画用紙や不織布、ひもなどの材料を使って作品を制作し、最後の発表会で作品のポイントを解説。中尾教授と笹川教授が講評しました。

中尾教授は、「自分のために作られた作品を前にしたときの生徒たちの表情がとても印象的で、発表会で実際に身に着けてもらうと全員がよく似合っていました。サポート役の学生たちも、気づけば互いのためにカブリモノを制作していて、生徒たちから刺激を受けたようです。デザインやものづくりを専門的に学ぶ生徒・学生たちに、クリエイティブな仕事が『誰かのためにする仕事』だということを伝えられたと感じています」と話していました。