伊勢原キャンパスで活動している東海大学チャレンジセンター・Challenge for the Borderless World(CBW)が、10月28日に伊勢原市立成瀬小学校が開催した「成瀬ふれあい祭り」に初めて参加しました。医学部と健康科学部の学生で組織されたCBWは、国境やマイノリティー、世代といったあらゆる枠組みをこえたsocial capital(人のつながり)の創生を目指して活動しています。今回は、児童や保護者との交流を通じてCBWの取り組みを紹介するとともに地域との新たなつながりをつくろうと取り組んだもので、プロジェクトメンバー11名が医師の体験コーナーなどを設けて小学生らと交流しました。
「ちびっこ医師体験コーナー」では、膝蓋腱やアキレス腱の反射、ペンライトを用いた対光反射、聴診器による心音確認をはじめ、人形を用いた心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)の使用方法などについて学生が説明。白衣や聴診器などを身に着けての写真撮影も人気を集めていました。「医学・看護・社会福祉の学生へのなんでも質問コーナー」では、「なぜ医師になりたいと思ったのですか」「1日に何時間くらい勉強しますか」といった質問に、学生が丁寧に答えていました。小学生たちは、「AEDという言葉と、その機械の大切さをしっかり覚えました」「聴診器を使うと心臓の音が大きく聞こえてびっくりしました」などと目を輝かせていました。また小学校の教員からは、「子どもたちは皆、集中して真剣に取り組んでいました。よい経験になったと思います」といった感想が聞かれました。
プロジェクトリーダーの藤田耕己さん(医学部6年次生)は、「イラストや映像を使ってわかりやすく伝える工夫をしました。最初は緊張していた子どもたちでしたが、徐々に積極的になり、熱心に体験している姿を見てうれしく思いました。ポスターで発表したCBWの活動について保護者の皆さんが興味を持ってくださり、互いに学び合う機会にもなったと感じています。今後もこうした活動を続け、多くの人々とのつながりをつくっていきたい」と話しています。