海と日本プロジェクト第2回『るもい・日本海調査隊!2022』の運営に海洋生物科学科の教員と学生が協力しました

生物学部海洋生物科学科では、9月17日(土)から19日(月)の3日間、海と日本プロジェクト第2回『るもい・日本海調査隊!2022』(主催:海と日本プロジェクトin⻑崎県実⾏委員会)の運営に南秀樹教授大橋正臣准教授野坂裕一講師と海洋生物科学科の学生7名が協力しました。

このイベントは、北海道と長崎県在住の小学生20名を対象に、「海×科学技術」というメインテーマのもと、留萌市のICTを活用したスマート水産業の現場や陸上風力発電等の見学や各種体験実習を通じ、日本海の特徴や最先端資源管理漁業を学ぶことで、海への関心や好奇心を喚起し、海の問題解決に向けたアクションの輪を広げることを目的に実施しております。

イベントの2日目午前には本学卒業生で留萌市農林水産課に勤務している山田晃平氏らによる「ナマコ種苗生産見学とタッチプール体験」を実施。タッチプール体験では学生らのサポートのもと、マナマコやウニなどの生態観察を行いました。午後からは学科教員によるプランクトン採取と採水調査を実施。その後採取したサンプルを顕微鏡で観察を行い、日本海の海流や動物・植物プランクトンの生態、海洋マイクロプラスチック問題などに関する講義が行われました。

同イベントに学生スタッフとして参加した藤子良美さん(生物学部海洋生物科学科4年次生)は、「苦労もありましたが、最高に楽しめた3日間でした。普段学科で学んでいることを子どもたちにレクチャーする機会がありましたが、専門用語を極力使わないようにし、現象を身の回りにあるものに置き換えて説明することで理解度を高めることができました。最終日には私たち学生スタッフに対するお礼の言葉も頂き、教えることの素晴らしさを知ることができました」と話しました。

同じくスタッフとして参加した長井風輝さん(生物学部海洋生物科学科4年次生)は「子どもの柔軟な発想力と著しい成長に驚いた3日間でした。藤子さんと同様、小学生に分かり易く説明することを常に心がけていました。イベント後半、ある小学生が私たちの教えたことを別グループの友達にレクチャーしている姿を見かけました。内容を正しく理解してくれただけではなく、よりかみ砕いて説明している姿には感動も覚えました。座学だけでは学べない実体験を通じて小学生の成長を目の前で見ることができた貴重な機会になりました。教えることは大変ですが、自分自身の成長にもつながるので、今後学科の後輩にもサポートとして参加してほしいと思います」と話しました。

参加者からは「海の環境を守るために、たくさんの取り組みが行われていることに驚いた。大きくて目立つ取り組みもあれば、大学で行われる海水やプランクトンの調査など一見地味に見えることも海の環境を知るために大事なことだと知った」「海にゴミを捨ててはいけないということは誰でも知っているが、海洋マイクロプラスチックがプランクトンに悪影響を与えるということは知らなかった。また、それを食べる魚やその魚を食べる私たちにも影響があることを知った。海を守ることは自分たちの生活を守ることだと思った」といった感想がありました。