九州キャンパスの2022年度春学期入学式を挙行しました

九州キャンパス熊本校舎で4月4日、2022年度春学期入学式を挙行しました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、午前と午後の2回に分けて実施し、入り口では検温と手指を消毒するなど対策を徹底しました。

午前、午後ともに開式の辞では木之内均九州キャンパス長が、創立者・松前重義が教育の指針として掲げた「若き日に汝 の思想を培え、若き日に汝の体躯を養え、若き日に汝の智能を磨け、若き日に汝の希望を星につなげ」の4つの言葉について解説し、「この言葉をしっかりと受け止めて学生生活を送ってもらいたい。九州キャンパスには今年度文理融合学部が設立され、来年度には農学部の臨空校舎が完成し、いよいよ新しい学び舎での学習がスタートします。このような環境下で、ぜひ有意義な学生生活を送ってください」とあいさつしました。その後、在学生による校旗入場、建学の歌に続いて新入生の人数を読み上げ、木之内キャンパス長が午前は文理融合学部337名、編入生6名の計343名、午後は大学院生物科学研究科(博士課程)3名、農学研究科(修士課程)13名、農学部192名、編入生4名の計212名の入学許可を宣言しました。

式辞では山田清志学長が、新入生がグローバル社会で活躍する人材となることを期待して英語でメッセージを送り、本学における教育の基本方針を説明するとともに、「仲間と集い、挑戦し、成し遂げる経験を通じて、皆さんの心の中にそれぞれの『東海大学』を刻み込んで下さい」と呼びかけ、最後に日本語で「建学の歌の4番の歌詞に、『歴史の波の高きとき、悩みの谷の深きとき』とあります。建学の歌は太平洋戦争の真っただ中につくられたものであり『歴史の波の高きとき』とは先の大戦を意味しています。しかし、21世紀の現在でも歴史の波の高い、世界的な危機を迎えています。このような状況においては個人の責任ある行動とグローバルな連帯がカギになります。新入生の皆さんもグローバルな人材として東海大学での生活の中で育ってください。大いに期待しています」とメッセージを送りました。

続いて在学生を代表して九州学生会の池田知洋さん(農学部バイオサイエンス学科4年次生)が祝辞を述べ、「東海大学には体育会系、文科系のクラブサークルをはじめ、学生会活動やチャレンジプロジェクトなどさまざまな団体があるので、積極的に参加して学生生活を充実させてください。学生生活はあっという間に過ぎ去ってしまいます。人に言われたまま行動していてもうまくいかない時代になっています。自分で工夫し、失敗を繰り返すことで自らの思想を培ってください。困ったときは、教職員の皆さんに相談しましょう。悩み事にも親身になって対応してくれます」と話しました。

閉式後は各研究科長、専攻長、学部長、学科長が登壇し、お祝いを述べました。会場の外では記念撮影をする姿も見られ、新入生たちは、「大学ではサークルやプロジェクトなどさまざまなことに挑戦していきたい。人との出会いや学びを通して、自分のやりたいことをより明確にしていきたいと考えています」「高校時代はコロナ禍で多くのことが制限されてきたので、入学式を迎えられるのかも不安がありました。しかし、無事に今日を迎えることができてうれしい」「中学生のころから畜産に興味があり、これから大学で専門的な知識を学べる環境にわくわくしています。また、来年度に完成予定の臨空校舎での新たな設備や実習も楽しみにしています」とそれぞれ夢や目標を語っていました。