東海大学の学生の皆様、保護者の皆様

春の近づきを感じる日々が増えてまいりました。

皆様におかれましては新学期の準備などでお忙しいこととご推察申し上げます。

新型コロナウイルスの蔓延も年始のピークは下がりつつあり、ワクチン接種の実施も順調に進んでいくことが期待されております。
このような中、新年度のスタートを前に、現在の本学の取り組みについて、ご案内させていただきます。

新型コロナウイルスの広がりが収まりつつあるものの、完全に感染をなくしていくことは非常に困難である中、大学といたしましては、目下、4月からの新年度に向けて学生の皆さんのキャンパスライフを一層充実させるべく、できるだけ早い段階でのキャンパスの開放に向けた準備を進めております。

春学期の授業は、現在、湘南校舎においては、6割以上の授業を対面もしくは対面と遠隔形式の併用とする予定であり、またクラブ活動についても、すでに活動を再開している多数の運動系等のクラブに加えて、適切な感染対策を講じているクラブについては、積極的に活動の再開を認めていくことを予定しております。また、教職員、学生一人ひとりの新型コロナウイルス感染症に関するリテラシーを高め、一人ひとりが感染症に対して、「感染しない・感染させない」という強い意識をもつことによって、大学による管理から、「withコロナ時代」に向けた一人ひとりの自己管理へと方針を転換していく方針です。その一環と致しまして、4月より、学生ならびに全教職員を対象とした「コロナ検定」という東海大学独自のチェックシステムを設けることと致しました。
このように新しい取り組みによって大学生活の実現を図ってまいりますが、万が一の感染症の発生、クラスターの発生等が生じた場合への対応や、どうしても都心部を経由する通学が心配といった学生の皆さんに対しては、それぞれ適切な対応が取れるよう併せて準備を行っているところです。

新型コロナウイルス感染症の蔓延が早く収束することを願いつつ、従来のような活気あふれるキャンパスを早く再現できるよう教職員一同努力してまいる所存です。学生、保護者の皆様におかれましては、春学期のスタートに向けたご準備をお願いするとともに、本学の取り組みに関しまして何卒ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

東海大学
学長  山田 清志