生物学部生物学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。
2020年度卒業
吉川 周吾さん
屋外でのフィールドワークも研究室での実験もしっかり学べた4年間
生物学科の良いところは、自然生態系と生命科学系の両方が学べるところです。長野の自然豊かな土地で育ち、高校時代も生き物に触れることが大好きだったので、大学で何かひとつの分野に絞って学ぶというよりは、生物全般から環境学まで幅広く学びたいと思い生物学科を選びました。自然生態系の学びでは、屋外でのフィールドワークをたくさん経験できます。亜熱帯生態系フィールド実習では、沖縄の西表島でリュウキュウイノシシの夜間の行動について観察しました。3年次は鈴木大先生の授業で、札幌キャンパス近くの川でドジョウの生態を研究しました。自分たちでテーマを決め、実験や観察を計画・実施し、結果を分析して発表することは、学びの中でもとても大きな経験だと思います。また、在学中に中級・上級バイオ技術者認定の資格も取得しました。フィールドワークのような体験型の授業も楽しいですが、最先端の実験設備を使って細胞や遺伝子などを研究する生命科学系の授業も、とても充実していました。私にとって資格取得は、「大学時代にしっかり勉強したぞ」という手応えにもつながっています。
分子生物学を学ぶために関連ある科目もとことん履修
-大学院進学を目指して専門分野の学びを深めていきます-
高校時代から化学や生物の分野に興味があり、分子生物学を学びたいと思っていました。高校でもある程度は実験を経験していましたが、大学では高度な施設や設備を使ってより専門的な研究ができることや、楽しみながら自分自身で学ぶことができます。キャンパス内にある「光風園」は、北海道の植物や野生動物を身近に観察できるところが魅力です。
分子生物学を学ぶことが目標ですが、生物学科は比較的自由に授業を選択できるので、3年次までは自分のやりたいことに関連する科目をできるだけたくさん履修するようにしました。現在は、海藤晃弘先生のゼミでDNA組み換えの研究をしています。
4年次にはインターンシップで、農林水産省の研究室で農業と微生物の研究に触れてきます。将来は大学院への進学を希望しているので、ここでの体験を糧にして、さらに深く学んでいきたいと思います。