文化社会学部では、4月25日に湘南キャンパスで「文化社会学部2018年度第1回研究交流会」を開催しました。教員間の交流を促進するため、年4回の開催を予定しています。各回2名の教員が登壇し、自身の研究内容や授業への反映の仕方などを報告し、参加者との間で意見交換を行います。今回は飯塚浩一学部長(広報メディア学科)と今年度着任した浅井亜希講師(北欧学科)が報告を行いました。
浅井講師は「スウェーデンのジェンダー/家族政策に関する国際比較研究の視点」をテーマに、スウェーデン福祉国家における重要な要素であるジェンダー/家族政策がいかに形成・転換・再編されていくのかを国際比較の視点から紹介しました。飯塚学部長は、英国放送協会(BBC)が外交、シティー、オックスブリッジと並ぶ英国のランドマーク=社会制度となる過程と、BBCが掲げる公共サービス放送の理念が直面した危機について、これまで行ってきた研究の概要と、これまでの研究内容を今学期の授業「ことばの世界」においてどのように反映しようと考えているかを紹介しました。報告に続いて、参加した教員との間で活発な議論が展開されました。
飯塚学部長は、「同じ学部に所属していても、これまでは各種委員会や運営業務に関する会議、授業方法の改善をテーマにしたFD研修活動のみでしか教員同士が顔を合わせる機会がありませんでした。大学教員の本分に立ち返り、『研究』を切り口にしたコミュニケーションの場を設けることが、本来の意味での学部の活性化につながると考えています。第2回以降の研究交流会にも多くの先生方に参加してほしいと願っています」と語りました。