「The 7th KMITL-TOKAI Engineering Joint Seminar」を開催しました

東海大学とタイ・モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)では9月1日にKMITLで、「The 7th KMITL-TOKAI Engineering Joint Seminar」を開催しました。本セミナーは、KMITLの工学部と本学大学院工学研究科の研究交流の機会として2016年度から実施しているものです。19年度まではKMITLと本学湘南キャンパスで交互に開き、研究発表とともにキャンパス内の施設見学などを実施してきました。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて20年度は中止となり、21、22年度はオンラインで両大学をつないで開催してきました。

今回は4年ぶりに対面での実施となり、両大学から約30名が参加。セミナーでは、KMITLのコムサン・マリーシー学長による歓迎のあいさつに続いて、本学学長室の山口滋部長(国際担当・理学部物理学科教授)がKMITLと本学の交流の歴史を紹介。松前義昭学長が8月に同大工学部の「Person of the Year Award 2023」に選出されたことに対しての感謝の言葉などを述べ、「久しぶりに対面で本セミナーを開催することができました。今後も連携を深めていけるよう、有意義な会にしましょう」と語りました。続いて大学院工学研究科の梶田佳孝研究科長(建築都市学部土木工学科教授)とKMITL工学部のソムヨット・ギャットワニットヴィライ学部長がそれぞれの特徴ある研究と教育カリキュラムなどを説明。本学マイクロ・ナノ研究開発センター(MNTC)の喜多理王所長(理学部物理学科教授)がMNTCと本学医学部の共同研究事例などについて語りました。その後は、両大学の教員が研究内容や成果を報告。本学からは情報理工学部情報科学科の高雄元晴教授、工学部医工学科の安藝史崇助教、建築都市学部土木工学科の藤原覚太講師、建築学科の高橋達教授、工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の水書稔治教授が登壇しました。

セミナー終了後には施設見学として、ロボット研究活動に関するゼミ型研究施設や大気プラズマ中イオン計測の衛星データ受信施設などを見学。懇親会では両大学の教員が今後の連携に向けて積極的に意見を交わす姿も見られました。梶田研究科長は、「4年ぶりの対面開催となり、今後の連携に向けた幅広い意見交換ができたと感じています。工学だけでなく、理学、建築、農学、医学などさまざまな分野を横断し、総合大学の強みも生かした学際的な連携につなげていければ」と期待を語りました。