原子力工学科の学生たちが「原子力平和利用と核不拡散・核セキュリティに係る国際フォーラム2021前夜祭 学生セッション」に参加しました

工学部原子力工学科の学生有志が、12月14日にオンラインで開催された「原子力平和利用と核不拡散・核セキュリティに係る国際フォーラム2021前夜祭 学生セッション」でパネリストを務めました。同フォーラムは、「日本原子力研究開発機構 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター」(JAEA/ISCN)が、原子力の平和利用に向けてさまざまな課題や対応方策を議論しようと毎年開催しているものです。フォーラム開催に合わせて前日に原子力工学について学ぶ学生たちの考えをまとめるべく学生セッションを開いており、この場でまとまった考えや意見はフォーラム内で学生代表より発表されました。参加する学生は、毎年夏に日本原子力研究開発機構が行っているISCNテーマの夏期休暇実習に参加しており、セッションでは夏期休暇実習での経験や日ごろの学びの中から生じた疑問や考えを発表しました。

本学科から参加したのは、栗城祐輔さん(4年次生)とサラバンド・ファイサルさん(同)、ハメルバーグ・ジャスミンさん(3年次生)の3名です。セッションでは、夏期休暇実習の経験を生かして取り組んでいる研究テーマとその成果を発表。栗城さんは「万一の核実験を想定した¹³³Xeの大気拡散解析」、ファイサルさんは「大学における核セキュリティ教育カリキュラム開発」、ジャスミンさんは、「大気輸送モデル(Atmospheric Transport Model)を用いた放射性希ガスの移行挙動解析」について紹介しました。その後、JAEA/ISCNの井上尚子技術主席による進行で、直井洋介センター長らを交えたパネルディスカッションも行われ、核不拡散・核セキュリティに関するさまざまな意見交換が行われました。

栗城さんは、「夏期休暇実習や日ごろ大学で培っている知識はもちろん、今回の学生セッションで学んだ内容を今後の研究活動、卒業論文に生かしていきたい」と抱負を語っていました。