東海大学チャレンジセンター・ユニークプロジェクトのKENKO SHOKUIKU PROJECT・食育活動班が、1月11日に付属相模高校で食育講座を実施しました。健康学部に進学が内定している高校3年生に学部での学びを知ってもらうとともに、栄養や美容についての知識を深めてもらおうと初めて開いたもの。健康学部2年次生の小林理玖さん、石井伽奈さん、中山希良理さんが講師を務め、13名の生徒が参加しました。
初めに小林さんが「健康学部 学部紹介」と題して、授業の内容や課外活動について説明。さらに食育班の活動を紹介したほか、「学生の健康課題」をテーマに、「高校生や大学生は塩分過剰摂取や野菜不足、脂質異常症などが健康課題として挙げられます。課題解決のためには、適塩、野菜を1日350g摂取する、農林水産省などが定めている食事バランスガイドを活用する、摂取した総エネルギーに対する脂肪エネルギー比は25%にする、和食の合言葉『まごはやさしい』を意識して食事をとることが大切です」と話しました。その後、石井さんが高校生の悩みで多いニキビをテーマに語り、「防ぐためには『ビタミンACE(エース)』と呼ばれる3つのビタミンとタンパク質を摂取する必要があります。まずは食事から意識してみましょう」とコメント。小林さんが高校生アスリートの貧血について説明したほか、中山さんは健康的なダイエットのポイントなどを語りました。
講義のあとは学生たちが減塩やバランスを考えて考案した「スペシャル!KENKO★ランチ」を試食したほか、講演の内容を確かめるクイズや、ICタグを内蔵した食品サンプルから夕飯のメニューを選んで乗せると塩分量やエネルギー量、脂質やビタミンバランスなどが見られる「食育SATシステム」を使った企画も実施。中山さんは、「どのような内容なら生徒たちが興味を持ってくれるかを話し合い、それぞれのテーマごとに資料を作って発表し、改善を重ねて当日を迎えました」と振り返ります。石井さんは、「勉強ではなく、楽しみながら健康学部の学びに興味を持ってもらいたいと思い、クイズを取り入れました。私も相模高の卒業生なので、健康学部で約2年間学んできた成果を後輩たちに伝えられるように工夫しました。入学したら活動してみたいと言ってくれた生徒もいてうれしかった」と語り、同じく相模高卒業生の小林さんは、「今年度の1つの目標にしていた付属高での食育講座を実施することができてよかった。来年度以降も続けていければ」と話しました。