健康学部生が考案した「KENKOランチ」を販売しました

健康学部健康マネジメント学科の学生が考案した「KENKOランチ」が、1月18、19の両日に湘南キャンパス8号館の学生食堂で販売されました。身近な健康課題を発見し、自主的な調査・研究を経て解決を目指す授業「フィールドワークB」の授業の中で「食環境改善プロジェクト」(担当=森真理准教授)に取り組む大野里桜さん(1年次生)と長田実莉さん(同)が、学生や教職員のQOL向上を目指す「東海大学KENKOプロジェクト」の活動と連携。学食を運営する株式会社富士サービスの監修のもと、18日は「トマトチキンソテーランチ」を、19日は「デミグラス豆腐ハンバーグプレート」をそれぞれ20食限定、500円で販売しました。

大野さんと長田さんは昨年10月から11月にかけて、湘南キャンパスの学生や教職員にSNSなどを使って食生活や食の好みに関するアンケートを実施しました。57名の回答から「和食や中華より洋食」「魚より鳥肉」「丼や麺より定食」が好きという結果を受けて、既存のメニューの中から大野さんは「バジルチキンソテー」に、長田さんは「ひじきと豆腐のハンバーグ」に着目。富士サービスの栄養士の大木寿畝さんとWEBビデオ会議システム「Zoom」やメールで話し合いを重ね、それぞれのメニューを改良していきました。大野さんは、「脂質や塩分を減らすために、野菜にかけるドレッシングは市販のものではなくレモン果汁に酢と砂糖とコショウを加えたオリジナルのものに変えたり、鶏肉の皮を省いたりといったの大木寿畝さん工夫を凝らしました。健康メニューというと“味が薄くて価格が高い”イメージを持つ人も多いように思いますが、食材の選び方や少しの工夫でおいしくなると知れたことは大きな発見でした」と振り返ります。長田さんは、「森先生の指導を受けながら原価や栄養価を計算し、既存のメニューに使われている食材を使って仕入れ値を抑え、ご飯の量でカロリーを抑えるなど調整しました。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、試作や試食ができない分、インターネットでさまざまな料理のメニューを調べ、どういった野菜の組み合わせが多く使われているのかなども参考にしました」と語ります。

それぞれメーンとご飯のほかに、「トマトチキンソテーランチ」はサラダとモヤシスープ、ミカンヨーグルトゼリーが、「デミグラス豆腐ハンバーグプレート」はサラダとトマトスープがセットになっており、どちらも500kcal台で、1日に摂取するべき野菜の3分の1以上を取ることができます。大野さんと長田さんは、「自分たちが考えたメニューが形になって感無量です。アンケートでは学生から新型コロナの影響で活動量が減り、一人暮らしでは野菜をあまりとらないという悩みも多く寄せられていました。今回は20食限定でしたが、次の機会があればぜひ多くの学生に食べてほしい」と話していました。