教養学部芸術学科デザイン学課程の3年次生9名が、伊勢原市の地元食材を使った「伊勢原大山あふりしゃもラーメン」のパッケージデザインを提案。7月19日に湘南キャンパスで、商品を企画した株式会社セゾオンの担当者に向けてプレゼンテーションを行いました。同商品は、伊勢原市の特産品を用いた商品として今秋の発売が予定されており、売り上げの一部は市の文化財保護・周知のために寄付される計画です。今回はデザインを通じたさまざまな地域連携活動を展開してきた本課程の池村明生教授にパッケージデザインの依頼があり、池村教授が担当する授業「デザイン連携プロジェクト」の一環として協力。同授業を履修する学生たちがデザインを提案しました。
パッケージの形は、2016年度に文化庁から日本遺産に認定された「江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な小太刀を担いで大山詣り~」のイメージで小太刀を模した細長い仕様。学生たちは、大山詣りの紹介に使用されている浮世絵などからヒントを得た和風の図柄や、老若男女問わず手にしやすいポップなイラストなど、多様なデザインを提案しました。今後は、セゾオンや伊勢原市の関係者らが最終案を選定します。池村教授は、「依頼主に向けたプレゼンテーションを行うことで、自分が提案したものが他者の目にどう映るのか、一つの商品を作るうえでどれだけの人がかかわっているのかを知る機会になります。課題を出して終わりではなく、相手が求めるイメージを理解し、再現する力を身につけてもらいたい」と語っています。