人間環境学科の岩本教授が共編著者を務めた『SDGs時代の学びづくり 地域から世界とつながる開発教育』が刊行されました

教養学部人間環境学科自然環境課程の岩本泰教授が共編著者を務めた『SDGs時代の学びづくり 地域から世界とつながる開発教育』(企画=かながわ開発教育センター、編著=岩本泰・小野行雄・風巻浩・山西優二/明石書店)が、12月25日に刊行されました。

2015年に国連がSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)を策定したことを受け、17年3月に公示された幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領および18年3月に公示された高等学校学習指導要領では、全体の内容にかかわる前文と総則において「持続可能な社会の創り手」の育成が掲げられています。本書は認定NPO法人開発教育協会の地域組織である「かながわ開発教育センター(K-DEC)」のメンバーが企画し、各教育機関等で学びづくりにかかわってきたスタッフがSDGs時代における教育実践の展開や学びづくりについて、個々の経験を振り返りながら紹介しています。

岩本教授は、第1部「学校編―学びの場を世界にひらく―」の第4章「環境と持続可能性の本質を問う学び」の執筆を担当。自身がこれまでに取り組んできた研究や、本学部の「SOHUMプログラム※」における教育実践を振り返ったほか、世間でSDGsの認知が広まると同時に「サスティナブル(持続可能性)」という言葉が多用されている状況への危機感について指摘しました。「最近は『サスティナブルファッション』という言葉をよく耳にしますが、本来の言葉が持つ本質的意味とは異なり、キャッチコピーのように使われているものも少なくありません。本書の読者の方々には、各教育機関で環境教育に取り組む際、言葉の本質から考え授業を展開してほしいという願いを込めています」と語ります。

各章の筆者が「私のお薦め本」と題した関連本を紹介したほか、巻末には「SDGs・開発教育に関する索引」を掲載。岩本教授は、「全体的に読みやすさを心がけて文体や構成を工夫し、さらに学びを深めたい人の参考になるよう関連本の紹介や索引を挿入しました。学習指導要領の改訂後、“どのように授業を展開すればいいかわからない”という声を聞くことが多いのですが、本書では産官学民が連携して授業やプロジェクトを展開している事例も掲載したので、それらを参考にしてもらいたい」と期待を寄せています。

※東海大学教養学部SOHUMプログラム
“SOHUM(ソヒューム)”とは、ソーシャル・ヒューマンウェアの略。教養学部の学生たちが専門能力を生かして協働しながら、それぞれが役割を担い、社会的な課題を解決する行動力を磨く教育プログラムです。社会を形成している基盤や仕組み、自らの技能や知識といったハードとソフトを動かすヒューマンウェア(=社会的役割を担う力)を、一人ひとりが身につけることを目標としています。