文理融合学部

地域社会学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

文理融合学部地域社会学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、文理融合の複眼的視点を持って地域の諸問題を読み解き、「地域観光」と「心理・広報メディア」の双方から地域の活性化を継続的に推進し、近未来地域づくりを創出していくことです。

この目的を踏まえ、急速に変化している高度情報化社会において多様性とグローバル化の中にある地域社会の可能性を見出し、その継続的な活性化に向けて近未来地域づくりをプロデュース・マネジメントしていける人材を養成します。

3つのポリシー

1ディプロマ・ポリシー

文理融合学部地域社会学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(社会学)」を授与します。

知識・理解 

地域社会の構造と諸問題を理解し、地域観光、心理・広報メディアの分野及びグローバルな観点からの広範な知識を有する。

汎用的技能

専門分野における最新の知識と技能に精通し、「高度情報化社会における持続可能な近未来 地域づくり」の構築に向けて具体的な問題解決策を見出す能力を有する。

態度・志向性

高度情報化社会における最新動向や地域社会の動きに敏感に反応し、地域づくりに主体的に参画・貢献していこうとする姿勢を有する。


2カリキュラム・ポリシー

文理融合学部地域社会学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程・学修成果

地域社会学科で学ぶ学科目は、「地域ソリューション科目」、「理工系基礎科目」、「人文社会系基礎科目」、「地域社会基礎科目」、「地域観光科目」、「心理・広報メディア科目」、「ゼミナール科目」から構成される。観光、心理・広報メディアに関わる分野の科目については、基礎的科目から応用と専門性の高い科目まで、それぞれの学科目をバランス良く一貫して体系的に学べる教育課程となっている。

初年次には、学びの基礎として文理融合学部の学部共通科目である「地域ソリューション科目」の「情報リテラシー」、「情報処理入門」、「阿蘇の自然と農業」、「九州の文化と観光」等に加え、文理融合の礎を築くための「理工系基礎科目」として「コンピュータ概論」、「プ ログラミング入門」、「微積分学」、「人文社会系基礎科目」として「社会学概論」、「心理学概論」、「経営学概論」、「経済学概論」等を学科の基礎科目として学ぶ。これらの学科目の科目は2年次まで開講され、文理融合の複合的視点、マネジメント力、問題を解決するための基盤を育成する。

これに加えて、観光、心理・広報メディアの各分野のスタートとしての基礎的知識を養ため「観光学概論」、「観光地域づくり論」、「メディア社会論」、「社会心理学」等を学科の専門科目として学ぶ。また、論理的思考法、レポートの作成の仕方、プレゼンテーションの仕方を「入門ゼミナール」を通して身に付けるように指導する。さらに、1・2年次においては、観光分野では実際の旅行業務に関連する旅行業務科目を学んで将来の観光関連の資格取得に備え、心理・広報メディア分野では社会心理の基本概念や情報発信力の基礎を養うための実習科目を学ぶ。

2年次にかけて、「地域社会基礎科目」で地域社会の理解とその調査法の基礎を専門的に学ぶ。「地域観光科目」では実際の旅行業務に関連する旅行業務科目を学んで将来の観光関連の資格取得に備え、「心理・広報メディア科目」では社会心理の基本概念や情報発信力の基礎を養うための実習科目を学ぶ。つづいて3年次にかけて、「地域観光科目」では、最先端の観光に関わるマーケティングや経営、政策等について学ぶことで、時代の変化に対応した能力を養うとともに、観光研修で観光と異文化について現地で学び、グローバルな思考も養う。「心理・広報メディア科目」では、社会心理と臨床心理の両面から心理に関する項目や映像、Web、広告等のより専門性の高い知識と技術を学ぶ。また、「心理・広報メディア科目」も「地域観 光科目」の観光研修系科目と連携して、現地の資源や異文化を題材として実践力を養う。2年次から3年次の学びにより、専門知識・技術による「融合的な視点」をもって問題解決に取り組む力を育成する。

1・2年次に開講される「地域ソリューション科目」、「理工系基礎科目」、「人文社会系基礎科目」、2・3年次で開講される「地域観光科目」と「心理・広報メディア科目」の各種専門科目を初年次から継続的に学ぶことで、文理融合の複眼的視点による各分野の専門知識と技術を修得する。

3・4年次に開講される「専門ゼミナール1」、「専門ゼミナール2」、「卒業研究1」、「卒 業研究2」では、学修の最終段階として自らの学びの成果を論文や作品の形で完成させる過程を通じて、「持続的な視点」をもって活動を継続していく力を備え、「高度情報化社会における持続可能な近未来地域づくり」をどのようにデザインしていくかという創造力を養うとともに、近未来の地域づくりをプロデュース・マネジメントしていこうとする姿勢を涵養する

学修成果の評価方法

地域社会学科のディプロマ・ポリシーに示されている『知識・理解』『汎用的技能』『態度・ 志向性』に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッション・ポリシー

求める学生像

文理融合学部地域社会学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身につけられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1)知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。

国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。特に漢字の読み書きの練習を十分にしておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。さらに、書籍、テレビやネットのメディア、新聞等を通して、国内外の政治・経済、国際関係、文化や各種メディアの表現方法の違いについて常に考える習慣を身に付けておくことが望ましい。

数学及び理科では、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。特に、地球環境問題への関心を持つことが望ましい。 情報では、パソコンの基本操作とICT 関連の基本用語を理解するとともに、最新の情報通信機器やネットワークサービス等の動向への関心を持つことが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

文理融合の観点から、理系の知識・技能と文系の知識・技能を総合して地域づくりに応用できること及びそれらを表現できることが期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

寛容性を持って友好な人間関係を築くことができること、バランス感覚をもちながら、物事に対して挑戦的に取り組むこと及び失敗や挫折を乗り越えて、よりよい地域社会の実現に資するような目標を実現することが期待できること。