情報科学科では外部講師を招いたオンライン授業「情報技術論」を開講しています

情報理工学部情報科学科では、秋セメスターに外部講師を招いたオンライン授業「情報技術論」を開講しています。毎週土曜日に実施している本授業は、「情報」をテーマに多彩な分野で活躍する研究者らを招き、日ごろ学科で学んでいる知識が社会でどのように活用されているのかを知ってもらうことを目的としています。今年度2回目となる10月9日の講義では、鹿島建設土木設計本部の新保弘氏が「建設業における『情報技術』の現状と展望」をテーマに講演しました。

新保氏は、「建設業は社会を支えるハードウェアを整備する仕事です。景色や地図を変え、世代をこえて使われるものをつくっていますが、少子高齢化が進む中で今後の労働人口減少が危惧されています。インフラは維持管理しなければダメになってしまうことから、建設・維持管理の自動化が進められています」と説明。建設現場で用いられている自動施工システムや体調管理などに用いられている生体認証システムなどについて、動画を交えて紹介しました。最後には学生に向けて、「情報技術に長けた人材は建設業のみならず、すべての業界で求められています。今回紹介した技術をさらに発展させ、ITを駆使してどんな作業にも対応できる世界を実現するのは皆さんのような若い技術者です。今回の講義を通じて、建設業にも興味を持ってもらえたらうれしい」とメッセージを送りました。

本講義を担当した尾関智子教授は、「建設業の実情だけでなく、私たちの研究成果がどのように社会で生かされているのか知るよい機会になりました。お忙しい中、貴重な機会を提供してくださった新保さんに心から感謝しています」と語り、受講した学生は、「将来は人を助けられるような職業につきたいと考えていたので、建設業は探し求めていた職業だと感じました」「講演内容がとても分かりやすく、就職先について考える際の視野が広がりました。この講義を聞いてよかった」「将来に向けてIT業界だけでなく、さまざまな業界について調べながら準備を進めていきたい」といった感想が聞かれました。