情報技術センターがフィリピン大学との研究協力協定を締結しました

東海大学情報技術センター(TRIC)ではこのほど、フィリピン大学との間で研究協力協定(MOU)を締結しました。フィリピン大学は、全10キャンパスに学生数約5万人、教職員数4000人が所属しているフィリピンでもトップクラスの総合大学で、本学と同様に文系から理系までさまざまな学部・研究所で構成されています。

TRICでは、2016年度に文部科学省の「平成28年度私立大学研究ブランディング事業」に選定された本学のプロジェクト「災害・環境変動監視を目的としたグローカル・モニタリング・システムの構築による安全・安心な 社会への貢献」(略称グローカル・モニタリング・プロジェクト)を推進しており、同大学と研究交流を進めています。今回の協定締結もその活動の一環です。2月にTRICの長幸平所長(情報理工学部教授、研究推進部長)と内田理教授(情報理工学部情報科学科)がフィリピン大学ディリマン(Diliman)キャンパスを訪れ、MOUの仮調印式に出席しました。フィリピン大からは、エバンゲリン・アモール教務担当副学長、リザリンダ・レオン工学部長、オマー・マルチネス国際推進部長らが臨席し、長所長とアモール副学長が調印。その後3月に、同大の学長が協定書にサインし、正式な協定締結となりました。

2017年2月に東京・霞が関の東海大学校友会館で開催したグローカル・モニタリング・プロジェクトの国際ワークショップに参加し、今回の協定締結の作業に携わったフィリピン大学のエンリコ・パリンジット教授は、「この協定が締結できて大変喜ばしい。今後、研究協力だけでなく人材交流も積極的に進めていきたい」と話しています。また長所長は、「フィリピン大学は、本学と同様に衛星受信アンテナを持っており、リモートセンシングの技術を使った洪水監視などの研究も盛んです。今後は、相互が受信した衛星からの情報や研究成果を共有するとともに、研究者の相互派遣などを通して積極的に連携していきます。将来的には大学間の包括協定にもつなげたい」と話しています。

なお調印式の後、長所長と内田教授はフィリピン大学で開催されたグローカルモニタリングプロジェクトに関するセミナーに出席。グローカルモニタリングプロジェクトやSNSを使った災害ツイートアプリDITS/DIMSを紹介しました。フィリピンでも洪水や火山噴火など、災害に対する意識は高く、参加者は熱心に自分のスマートフォンからDITS/DIMSにアクセスをしていました。内田教授とパリンギット教授はDITS/DIMSをフィリピンでも共同運用していくことで基本合意しています。

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