海洋科学博物館が開館50周年を迎えました

静岡市・三保の東海大学海洋科学博物館が、5月2日に開館50周年を迎えました。本学が海洋学部と付置研究所である海洋研究所の研究推進を目的に1970年に設置したもので、広く一般にも公開することで市民の海洋への興味・関心を深めることを目指しています。1階の水族館と、2階のマリンサイエンスホールとメクアリウム(機械水族館)、3階の研究室で構成し、海洋学部の付属博物館として、生物学や工学などの教育研究にも利用しています。また普及活動として、各種サマースクールやセミナーなども開催しています。深海魚や希少種を中心に学術的に貴重な標本を多数所有しており、これまでメガマウスザメやラブカなどの展示も注目を集めてきました。さらに、本学部の卒業研究のフィールドとしても毎年約10名程度の学生を受け入れており、卒業生は全国の水族館で学芸員として活躍しています。

本館では50周年記念誌の制作を進めているほか、記念式典の開催を検討。秋山信彦館長(海洋学部長)は、「当初は今年秋の開催を計画していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で休館を続けており実施時期は不透明な状況です。収束を待って、計画を進めていきます。50周年という大きな節目を迎えましたが、大学が持つ博物館として教育・研究に重きを置き、人材育成を通じて貢献していきたい」と話しています。

なお、本館は現在、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で3月27日から臨時休館しています。5月25日に全国の緊急事態宣言が解除されたことを受けて、現在開館に向けて準備を進めています。開館日等の詳細については、本館のホームページをご確認ください。