医学部医学科では4月6日、7日に神奈川県箱根町で、「2026年度1年次研修会」を実施しました。学生同士や教職員との共同体験を通して大学生活への意欲向上を図るとともに、学修目標を設定する機会として企画しているものです。学生たちは、グループワークや講演を通じて医学生としての意識を高め、親睦を深めました。



開会に当たり大上研二医学部長が、「同じ志を持つ仲間と勉学への第一歩を踏み出す大切な機会です。多くの友人をつくるとともに、良医の基盤となる対話力や自分の意見を明確に表出する力を養ってください」とあいさつしました。続いて学生たちがワールドカフェ形式でメンバーを替えながら「重い病気といって最初に思い浮かぶものは何か」「あなたが思う子どもは何歳までか」「尊厳死についてどう思うか」の3つの話題についてディスカッション。グループ討論ではその議論を踏まえ、「治療方針は最終的に誰が決めるべきか」をテーマに意見を交わし、結果をまとめて発表しました。
講演では、学生の医療面接の模擬患者を務めている大庭恭子氏が、家族や自身の治療体験を振り返り、「患者さんに寄り添い、安心感を与える医師になってください」とメッセージを送りました。国際交流委員長の加藤裕幸教授は、「世界を診る医師になろう」と題して、短期海外研修や派遣留学、世界レベルの医療を学べる「ハワイ医学教育プログラム(HMEP)」といった本学科独自のプログラムについて説明。救命救急医学領域の中川儀英教授は、医学部付属病院に日本で初めてドクターヘリが導入された経緯や救急隊との連携強化など、他機関に先駆けて取り入れた制度を紹介し、「自分の可能性をどの方向に生かすかを考えながら学び、新たな東海大学医学部をつくってほしい」と激励しました。






全プログラムの終了後には、1年次生の指導教員を務める渡辺恒二教授が講評し、「医師は患者さんや家族と共に、延命治療や尊厳死といった正解のないテーマに向き合い続けなければなりません。知識や技術に加えてコミュニケーション力を身に付け、患者さんや家族に適切な治療を提供するとともに、納得できる最期を迎えられる支援ができる良医を目指してください」と語りかけました。学生たちは、「生命の誕生から最期まで、医師がどのように関わるべきかを真剣に考えました。いのちの最前線に立つプロフェッショナルを目指す者として、覚悟を持って6年間を過ごします」「派遣留学に興味が湧きました。英語の勉強にも力を入れ、まずは短期の海外研修に参加したい」と意欲を話していました。



メディカルサイエンスカレッジ(伊勢原教育計画センター)の増田良太センター長(医学科教授)は、「討論や講演を通じて命や医療の意味を考えるとともに、なぜ医師になりたいかを、あらためて自分自身に問う機会にもなったと思います。本学科では、学生の能動的・自発的な学びをサポートするプログラムや制度を整えています。そうした制度を積極的に活用するとともに、仲間と協力して勉学に励み、良医を目指して高め合ってほしい」と期待を語っています。