
医学部看護学科・大山太教授が取り組むAIを活用した研究がこのほど、文部科学省「AI for Scienceによる科学研究革新プログラム AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」に採択。6月22日に公表されました。SPReADは、AIの活用による科学研究の高度化・加速化を図るため、萌芽的・探索的な研究を機動的に支援し、日本独自の新たな研究シーズの創出を目指す事業です。今回(第1回)は1万6千件近くの応募の中から456件が選ばれました。
大山教授のテーマは、「災害関連死低減を目指した災害支援看護師の暗黙知のAI抽出・体系化と要支援者検出の探索的研究」です。災害現場で傷病者や避難者に対応する看護師の暗黙知(危険な兆候を察知したり予測したりする実践知)を、論文などからAIを用いて抽出・構造化し、看護の視点から災害関連死につながるリスクを予測できるLLM(大規模言語モデル)の構築を目指します。
救急看護や災害看護が専門の大山教授は、学生や大学院生、医療関係者に対する教育や研究に従事するとともに、国際緊急援助隊医療チーム・救助チームの一員として、台風や地震で被災した国や地域における傷病者の支援活動にも取り組んでいます。「災害現場での医療支援を通じて、看護師がいない災害現場でも看護の視点から傷病者のサポートができるシステムの必要性を痛感しました。今回はその基盤研究ですが、看護教育やフィジカルAIへの活用も視野に入れて研究を進展させたい」と意欲を語っています。