医学部看護学科・前田助教の研究が「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業」に採択されました

医学部看護学科・前田祐子助教が取り組むAIを活用した研究がこのほど、文部科学省「AI for Scienceによる科学研究革新プログラム AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」の第2回公募に採択。8月18日に公表されました。SPReADは、AIの活用による科学研究の高度化・加速化を図るため、萌芽的・探索的な研究を機動的に支援し、日本独自の新たな研究シーズの創出を目指す事業です。第1回、第2回を合わせて3万3千件を超える応募の中から1,112件が採択され、本学からは6件が選ばれています。

前田助教のテーマは、「蓄積された看護研究のAI全文解析による、看護師の看護実践能力の構造化と獲得経緯の可視化」です。既存の看護研究論文を、AIを使って横断的に解析し、看護師が経験を通して看護実践能力を獲得する経緯が、どの程度文献に記述されているかを明らかにすることを目的としています。

成人看護学が専門の前田助教は、神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科を卒業後、医学部付属病院に入職し、15年の臨床経験を経て2025年度から本学科に教員として着任。現場で見いだした中堅看護師の支援に関する課題を同大学院で追究するなど、看護師教育に関する研究を続けています。「少子高齢化社会などを背景に看護師の活躍の場が広がり、働き方が多様化する今、経験年数や職位で区切らない看護実践能力獲得への理解が急務であると考えています。論文をキーワードで検索するのではなく、網羅的・横断的に解析することで、これまで見えていなかった看護実践能力やその獲得経緯を見出せる可能性があります。将来的には、その成果を学生の教育や臨床現場における教育に生かし、看護の質の向上につなげたい」と話しています。