医学部付属病院をタジキスタン・イスツクロール病院の医師が訪問しました

伊勢原キャンパスの医学部付属病院では2月27日に、タジキスタン・イスツクロール病院の医師の訪問を受けました。今年2月に医学部医学科衛生学公衆衛生学領域の木ノ上高章准教授(当時)と学生が同病院を訪れた際に、先方から付属病院の医療サービスや診療機器について知りたいとの希望が出されたことを受けたもので、小児心臓外科のKarimov Ehson氏ら3名が訪れました。

当日は、本病院のスタッフと医学部医学科の教員が、特定機能病院として高度医療を開発・提供するとともに地域の急性期医療を担う本病院の役割を紹介。その後、一行は循環器内科外来や高度救命救急センター、集中治療室、中央手術室、ドクターヘリ、病院棟の免震装置などを見学し、診療技術部臨床工学技術科の西原英輝科長らから、心臓血管外科をはじめ外科領域における最先端の診療機器について説明を受けました。また意見交換会では、タジキスタンの医療制度や医療機関の実情、同国に対する日本の医療支援の可能性などについてディスカッションしました。

西原科長は、「今後も情報交換を続け、文化的背景などを含めて同国の医学・医療に関する理解を深めたい」とコメント。木ノ上准教授は、「本学が世界保健機関(WHO)の協力を得て独立行政法人国際協力機構(JICA)とともに展開してきた『21世紀保健指導者養成コース』の修了研修員との縁が、今回の相互訪問をはじめ、多様な医療分野における国際交流につながっています。この訪問が、タジキスタンの医療の発展に資するきっかけになることを願っています」と話していました。