医学部医学科の学生が「タイ保健医療研修」に参加しました

医学部医学科の3年次生4名が1月18日から24日まで、「タイ保健医療研修」に参加しました。本学部では、2015年8月にタイ公衆衛生省と医療分野を担う人材育成での連携に向けた覚書を取り交わし、16年1月に同国のチュラロンコン大学医学部、25年6月にはモンクット王ラカバン工科大学(KMITL)医学部、サイアム大学医学部と学術交流・学生交換に関する協定を締結するなど、タイの医療関連機関との連携を推進しています。この研修は、タイの伝統医療や医療ツーリズムなどの見学を通じて統合医療やインバウンド向けの医療サービスを学び、日本の保健医療のあり方や将来像について考究することを目的に実施しているものです。

一行は、タイ公衆衛生省や教育省病院で医療制度や感染症対策に関する講義を受講。同省内にあるクリニックで伝統医療を体験しました。また、一次医療を担う地方のヘルスセンターから、小・中規模の医療機関、高度医療を提供する赤十字クイーンサバーン記念病院や医療ツーリズムを展開しているサミティベート病院といった最先端の医療機関まで、多様な施設を訪問しました。さらに、KMITL医学部では精神医学の講義を体験し、学生と食事をともにして勉学や学生生活についてディスカッション。チュラロンコン大学医学部では、留学中の本学科の学生から、現地での臨床実習の様子について話を聞きました。

出口桃子さんは、「タイを旅行中にサミティベート病院で治療を受けた際のスタッフ対応の素晴らしさに感激し、タイの医療制度について深く学びたいと考えて参加しました。海外の患者さんを受け入れるための医療体制やスタッフの教育、経営といった多様な観点から、同病院の運営について学ぶことができました。地域の実情や目的に応じた規模の異なる医療機関の訪問を通じてタイの医療の実情を知る一方、日本の医療福祉制度について考察できたことも収穫でした。心身を整える伝統医療の意義を知り、病気ではなく人を診る大切さを改めて認識しました。研修の学びを生かして医学の知識・技術を身につけるとともに語学のスキルを磨き、国内外の患者さんに貢献できる医師を目指します」と意欲を語っていました。

指導する加藤裕幸准教授(外科学系整形外科学領域)は、「学生たちがタイの医療現場で『平等』と『公平』の違いに気づき、視野を広げていく姿が印象的でした。伝統医療や予防医学の体験は、日本の医療を見つめ直すよい機会になったと思います。この学びを糧に、国際的な視野を持った医師を目指してほしい」と話しています。