医学部付属病院が「肝疾患医療センター市民公開講座」を開催しました

伊勢原キャンパスの医学部付属病院が8月1日に松前記念講堂で、「肝疾患医療センター市民公開講座」を開催しました。当院は神奈川県の肝疾患診療連携拠点病院に指定されており、本センターが診療ネットワークの整備や診療に関わる人材の育成、相談支援などに取り組んでいます。この講座は、肝臓病の診断・治療や予防に関する最新情報を提供するため、神奈川県と共同で毎年企画しているものです。今回は、世界保健機関(WHO)が肝炎の感染防止などを目的に定めた7月28日の「世界肝炎デー」と、その普及啓発期間として国が設定した8月2日までの「肝臓週間」に併せて実施。当院消化器内科の医師らが講演し、患者や家族、近隣住民、保健医療福祉関係者ら約70名が参加しました。

総合司会の後藤和人医師(医学部医学科教授)による開会の言葉に続き、伊勢原市保健福祉部健康づくり担当部長の宮川章則氏が登壇。「地域の中核的医療機関である東海大学医学部付属病院の先生から肝臓疾患について学ぶ有意義な場です。今日の学びを家族や仲間と共有し、予防や健康増進に役立ててください」と挨拶しました。

講演では加川建弘センター長(医学部医学科教授)が、「ウイルス性肝疾患診療の現在地」をテーマに、C型肝炎とB型肝炎、肝がんの原因や症状、診断・治療法について解説。「治療薬の進歩により肝がんによる死亡者は減少傾向にありますが、病気が進行してしまうと治療は難しくなります。早期発見・治療につなげるため、健康増進法に基づく肝炎ウイルス検査を受けることが大切です」と呼びかけました。また、本センターの活動や相談窓口となる「肝疾患コーディネーター」の役割についても紹介しました。

続いて、鶴谷康太医師(医学部医学科講師)が「脂肪肝の診断と治療」と題して、肝硬変や肝がんの引き金となる脂肪肝の概要や、飲酒や生活習慣病などとの関連、かかりつけ医への受診を判断する基準について解説。森下裕也管理栄養士は「肝臓にやさしい食事」をテーマに、脂肪肝の食事療法のポイントやバランスのよい食事の実践法、運動療法について説明しました。最後に、一般社団法人秦野伊勢原医師会長の秋澤孝則氏が参加者と関係者への謝辞を述べ、盛会のうちに終了しました。

なお、講演のテーマと講演者は以下のとおりです。
【総合司会】
 後藤和人医師(中央臨床検査センター長、医学部医学科教授)
【開会の挨拶】
 宮川章則氏(伊勢原市保健福祉部健康づくり担当部長)
【講演】
 1「ウイルス性肝疾患診療の現在地」
   加川建弘医師(肝疾患医療センター長、医学部医学科教授)
 2「脂肪肝の診断と治療」
   鶴谷康太医師(消化器内科、医学部医学科講師)
 3「脂肪肝の食事療法」
   森下裕也管理栄養士(診療技術部栄養科)
【閉会の挨拶】
 秋澤孝則氏(秦野伊勢原医師会長)
【主催】
 東海大学医学部付属病院、神奈川県
【後援】
 伊勢原市、足柄上医師会、小田原医師会、茅ケ崎医師会、中郡医師会、秦野伊勢原医師会、平塚市医師会