医学部看護学科がデンマーク・デアコネス大学看護学部とオンライン研修会を実施しました

医学部看護学科では1月14日に、デンマーク・デアコネス大学看護学部とオンライン研修会「University College Diakonissestiftelsen & Tokai University Virtual Visit」を実施しました。本学科では2016年8月に同学部と学術交流協定を締結し、学生らが互いに訪問し合って交流を図っています。この研修会は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて中止となったデンマーク医療福祉研修に替えて開いたものです。当日は双方の学生と教員、東海大学ヨーロッパ学術センターのスタッフら約20名が参加し、学生の英語によるプレゼンテーションや意見交換を行いました。

デアコネス大学のヤン・ペデルセン氏のあいさつの後、参加者全員が自己紹介。続いて本学科の学生が、伊勢原キャンパス内の施設やカリキュラム、学生生活について語りました。また、本キャンパスにある医学部付属病院についても、急性期医療における中核的医療機関としての役割にスポットを当てて紹介。看護師キャリア支援センターで救急看護認定看護師の育成に携わる看護師へのインタビュー動画を用いて、ドクターヘリに搭乗するフライトナースの役割などについて説明しました。その後、デアコネス大学看護学部の学生が同大学の歴史や施設、教育の特徴について説明。終了後には、双方の臨床実習や看護制度などについて活発な質疑応答や意見交換を行いました。

付属病院の特徴についてプレゼンテーションした木村櫻音さん(2年次生)は、「救命救急を専門とする看護師さんから直接、救急現場で求められる役割や資質、チーム医療の重要性、やりがいなどについてお聞きできたことは大きな学びになりました。インタビューの依頼をはじめ、パワーポイントや動画の編集などに中心となって取り組んだことも自信につながったと思います。また、ヤン先生からは、常に冷静で多角的な視点を持ち、相手の言葉や行動の真の理由を見極める大切さを学びました。多彩な海外研修に参加したくて東海大に入学したので、デンマークの学生や先生と交流できて勉学へのモチベーションがさらに高まりました。海外でも貢献できる救急看護のスペシャリストを目指し、学びを深めていきます」と意欲を見せていました。

指導する庄村雅子教授は、「昨年12月に実施したデンマーク・VIAユニバーシティカレッジとの交流に続き、関係者の協力により充実した研修会となりました。事前学習を兼ねて実施した医学部付属病院の熟練看護師へのインタビューも、学生たちが看護観を育む機会になったと思います。VIAユニバーシティカレッジに続いて参加した学生は、前回以上に積極的に質問し、しっかりと自分の考えを述べていました。病院実習における実習指導者と教員との連携について議論できたことも収穫です。長きにわたり育んできたデンマークの各機関との連携をさらに深めて学術交流を発展させるとともに、学生たちには言葉の壁をこえて他国の文化や医療、看護、福祉の違いを学びあうことを楽しんでほしいと願っています」と話していました。