医学部看護学科の学生と教員が伊勢原支援学校「ぼうさいまつり」の運営に協力しました

医学部看護学科の学生と教員が7月31日に、神奈川県立伊勢原支援学校で開催された「ぼうさいまつり」の運営に協力しました。この催しは、同校のPTAが児童・生徒や保護者に防災意識を高めてもらおうと初めて企画し、伊勢原市や同市消防本部等の協力を得て実施したものです。本学科からは、2年次生から4年次生の学生有志14名と教員4名が参加。災害救護の模擬テントを運営したほか、各コーナーの受付も担いました。

本学科のメンバーは、災害医療・救急看護が専門の大山太准教授を中心に、災害時の救護所を想定した「模擬救護テント」を出展。心肺蘇生や心電図モニター、トランシーバーによる通信、経口補水液の作成・試飲を来場者に体験してもらい、災害時の救護活動で留意すべきポイントなどを説明しました。また、学生たちは、「防災ブレスレット作り」「ダンボール製ベッド体験」「非常食の試食」といった各コーナーの受付も担当しました。

参加した学生は、「養護教諭の資格取得を目指しているので、支援学校の現場を知りたいと考えました。声のかけ方や視線など、一人ひとりに合わせた対応を心がけました。今後の実習に向けて大きな学びになりました」「非常食の試食コーナーでPTAの方から、『用意していた非常食が、体に合わないなどの理由で緊急時に食べられない可能性もある』とお聞きしました。いざというときにしっかりと対応できるよう、日ごろから試したり、使い方をマスターしたりしておく大切さを実感しました」と話していました。

同校の豊岡裕子総括教諭は、「心肺蘇生法は保護者も教員も知っておく必要があります。専門知識のある看護学科の先生方の協力や笑顔で対応してくれた学生の皆さんに感謝しています」とコメント。大山准教授は、「災害発生時には知的障害のあるお子さんや保護者の皆さんには特別な支援が必要になります。今回は、将来の医療、看護を担う学生たちがそうした課題を意識するとともに、支援学校の実際を知る貴重な機会をいただきました。学生たちにはぜひ、この経験を将来に生かしてほしい」と話していました。