2020年度第1回「健康・スポーツ科学セミナー」をオンラインで開催しました

大学院体育学研究科では7月28日に、2020年度第1回「健康・スポーツ科学セミナー」をオンラインで開催しました。このセミナーは、学内外から健康やスポーツ科学の専門家を招くことで大学院生や教職員に知識の幅を広げてもらおうと、年に4回開いています。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大によりキャンパス内への入構が制限されていることから、WEBビデオ会議システム「Zoom」を用いて初めてオンラインで実施し、大学院生、学生、教員ら70名が参加。今回は講師にパーソナルトレーニングジムTMG athletics代表を務める中山佑介氏を招き、プロスポーツの世界におけるトレーナーの役割についてご講演いただきました。

中山氏は早稲田大学を卒業後アメリカに渡り、大学院でスポーツ科学の博士号と全米アスレティックトレーナーの資格を取得。NBAのチームでトレーナーを務めるなどプロスポーツの現場で活躍し、帰国してからは地元である滋賀県でパーソナルトレーニングジムを運営しているほか、Bリーグ「滋賀レイクスターズ」のパフォーマンスアドバイザーを務めています。セミナーでは、渡米するまでの経緯や大学院を選んだ基準、バスケットボールやアメリカンフットボールのクラブでトレーナーを務めながら研究に励んだ日々について解説。さらに、語学の壁や博士号を取得するまでの試験といった苦労談や、トレーナーとしてプロスポーツの現場に携わるやりがいなどを語りました。

参加した竹山翔さん(大学院体育学研究科1年次生)は、「大学の恩師やトレーナーの上司からの助言をもとに、理想に近づくための努力をされてきた話が印象的でした。今後自分が大学院で研究に取り組むうえでも、将来どのような人間になりたいかを常に考え、指導してくださる先生方から多くのことを学んでいきたい」と感想を述べています。