笹木正悟准教授が第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会で「優秀発表賞」を受賞しました

体育学部競技スポーツ学科の笹木正悟准教授が7月8、9日に、千葉県・国際武道大学で開催された第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会で「優秀発表賞」を受賞しました。同学会は、アスレティックトレーナーが関わるあらゆる領域の科学的研究とその発展、さらには、アスレティックトレーニング学の普及・発展に寄与することを目指して設立されたものです。

笹木准教授は、スポーツ外傷・障害の予防とパフォーマンス向上をミッションとし、アスリートの現場につなげる研究・実践を展開しています。受賞した演題は「ジュニアサッカー選手における膝成長痛の発生状況、危険因子および休止期間に関する調査」です。インターネットリサーチを使い、保護者1500名に対して成長期サッカー選手の膝痛の現状を全国規模で調査。その結果、外的な負荷の調整や、特に成長が著しい時期にある高身長の選手の膝痛チェックの重要性を示しました。また、膝の成長痛があっても子どもたちは最小限の休止期間でプレーを続けている現状も明らかにし、ジュニア選手の安全を守るために社会全体の視点が大切であると指摘。地域性の偏りなく多くの対象者を調査し、社会全体でスポーツに親しむ子どもたちの安全・安心を担う重要性を提示した点が評価されました。

笹木准教授は、「栄えある賞をいただき感謝しています。スポーツで生じる子どもの外傷・障害予防に向けた研究をさらに深めることで、アスレティックトレーニングについて多くの人に関心を持ってもらいたい。総合大学である本学で、これから多様な分野の方々と研究面・実践面でコラボレーションしていければ」と話しています。