体育学部ではこのほど、静岡県賀茂郡西伊豆町と「スポーツによる地域振興にかかわる連携に関する覚書」を締結。9月4日に町役場で締結式を実施しました。同町には豊かな自然や温泉地が広がっており、今回の覚書締結を機に、本学部の知見も加えた新たなアスリート支援プログラムや地域振興策の開発を進めていきます。
西伊豆町は昨年度、静岡県が推進する温泉研究拠点創出を目指した「伊豆ヘルスケア温泉イノベーションプロジェクト(ICOIプロジェクト)」の採択を受けて、町営の温泉プールを利用した新たなスポーツ合宿プランの開発に取り組んできました。さらに、バスケットボールの「ベルテックス静岡」やラグビーの「静岡ブルーレヴズ」をはじめとしたプロスポーツチームとも連携して、スポーツを通じた社会教育活動を推進しています。今年度も同プロジェクトに採択されたことを受けて、アスリートの積極的回復に効果的な温泉の活用法に関する研究を進展させるべく、日本屈指の大学生アスリートが在籍する本学部との連携に至りました。
締結式には、西伊豆町から星野淨晋町長をはじめとした関係者が出席。本学からは体育学部の内山秀一学部長や内田晴久静岡キャンパス長、学長室(研究推進担当)の岩森暁部長、スポーツ医科学研究所の山田洋所長、今回の連携研究の中心を担う山田クリス孝介准教授らが参加し、星野町長と内山学部長が覚書に署名しました。星野町長は、「本町がICOIプロジェクトを推進する中で、東海大学と連携できることを大変ありがたく感じております。今回の覚書を機に、研究のさらなる昇華はもちろん、東海大の持つ知見や技術、本町ならびにスポーツの魅力を多くの人に伝えていきたい」とあいさつ。続いて内山学部長は、静岡県と本学の深いつながりを紹介しながら、「研究面での連携は、スポーツ医科学研究所を中心に行いますが、この素晴らしいフィールドを学生の教育にも活用していきたいと考え、体育学部との連携に至りました。西伊豆町の特徴を生かした独自の研究成果を創出しながら、学生の教育、地域の活性化を目指します」と語りました。
締結式後には、関係者同士での懇談会も開催し、今後の連携について意見を交換。山田所長が本学の運動部の活躍や研究成果を紹介したほか、岩森部長は、「まずは体育学部との連携としてスタートし、今後は湘南キャンパスや静岡キャンパスに所属する多様な研究者も加わったプロジェクトへと進展させていきたい」と話しました。