政治経済学部経営学科1年次生を対象にキャリア教育講演会を実施しました

政治経済学部経営学科では12月1日と8日にオンラインで、1年次生を対象にしたキャリア教育講演会「1年ゼミ合同キャリア教育」を実施しました。入学直後の早期段階で企業の経営者の話を聞き、学生が自身の将来像を考える機会につなげることを目的に実施したものです。両日で学生約120名が聴講しました。

12月1日には、株式会社みしまやの代表取締役三島隆史氏を講師に招き、「中小企業の経営とは」と題して、日本の中小企業や地方経営の実情、地方で働くメリットなどについて講演していただきました。日本の企業全体の99.7%を中小企業・小規模事業者が占めていることやみしまやの取り組みについて話し、「多くの企業が新規事業による顧客の拡大を目指しており、私たちも日々ほかの他社にはできないことはなんだろうと考えています。ライバル企業と競い合うだけでなく、競合性の低い未開の市場『ブルーオーシャン』の開拓が中小企業の戦い方」と解説しました。また、最新の調理器具を販売したところ予定の半分ほどしか売れなかった体験談を披露し、「ネットが普及している時代ですが、話題の少ない地方では流行が遅れてくる場面が何度も見られます。地域に合わせた経営や働き方を工夫することが重要」と地方でのビジネスについて説明しました。講演後には、チャット機能を用いた質疑応答も行い、「代表取締役として社内の雰囲気づくりで心がけていることはなんですか」という質問には、「結果として出た数字だけでなく『課題解決のためにどのような取り組みしたか』を評価するようにしています。気づいたよい変化は、社員に直接伝えてモチベーションが上がるようにしています」など学生の質問に真摯に回答していました。

12月8日にはNPO法人アスリード共同代表理事の杉野瞳氏を講師に招き、同社の事業内容や自身のキャリアについて講演していただきました。講演では、NPO法人と一般企業の違いについて説明した後、中高生を中心に地元で生き生きと働く場を提供してキャリア教育の支援を行うアスリードの取り組みを紹介。その後、自身のキャリアや大学時代の経験について話し、「学べる環境と時間があることは当たり前ではありません。大学生時代の学びや交流は、人生を変えた重要な経験だったと感じています。特に経営学は、働く上で理解しておくと多くの場面で役立つ知識です。総合大学である東海大学の強みを生かして、他分野の授業や幅広い年代の人と交流してください。さまざまな経験を通して、幅広い視野や思考を培い、自分が納得できる道を選択してください」と学生に語りかけました。講演後には、チャット機能を用いた質疑応答も行い、学生からは「産後復帰のタイミングとそれに伴う問題」「企業したことでどのような苦労があったか」など数多くの質問が寄せられました。