経済学科の門川准教授の著書『感情の経済学I 心の理論:モデルとプログラム』が発行されました

政治経済学部経済学科の門川和男准教授の著書『感情の経済学I 心の理論:モデルとプログラム』(上巻・学術研究出版)が、8月24日に発行されました。本書は、近年の人工知能(AI)の発展に伴い、人間の心をモデル化しプログラムすることを目的とする経済学の新しい分野「感情の経済学」について、「個人編」「社会編」「世界編」の3部構成・全2巻で紹介するものです。

従来の経済学の分野が主に欧米でつくられていたことに対し、「感情の経済学」は初めて日本で生まれた体系的な経済学の分野です。具体的な状況を想定したうえで最適解が導かれるミクロ経済学やゲーム理論などに対し、「感情の経済学」は人間の感情がどのような思考に従い、どのように表に現れるのかを明らかにし、人間の感情を網羅的に定義していきます。「個人編」では基本的なモデルについて紹介し、「社会編」と「世界編」では個人編で紹介したモデルを発展して解説。単純な掛け算と引き算による2つの数式によって人間の心を定式化することができる手法を記しています。なお、下巻は2022年11月発行予定です。