ワークショップ「イギリスのEU離脱と国際社会」を開催しました

政治経済学部政治学科と教養学部国際学科共催で7月18日に湘南キャンパスで、ワークショップ「イギリスのEU離脱と国際社会」を開催しました。6月23日にイギリスで行われた国民投票でEU離脱派が勝利したことを受け、その背景や今後の影響について議論しようと、学生や教職員約60名が参加しました。

最初に両学科の教員らがそれぞれの専門分野を生かして今回の出来事を解説。イギリス政治が専門の秋本富雄准教授(本学科)は、離脱派が力を持ってきた経緯と背景を、そのほか、小山晶子准教授(国際学科)が「移民」がヨーロッパ諸国の経済を支える役割を果たしながらも伝統的な社会を脅かす存在だと考える「幻想」が蔓延しつつある現状について、和田龍太講師(国際学科)がアメリカ政治への影響についてプレゼンテーションしました。藤巻裕之准教授(政治学科)はロシアと欧州の関係、そして地域統合の観点からアジア共同体への影響について語りました。吉沢晃講師(国際学科)もEU専門家の立場からコメントをしました。続いて、質疑応答形式で、参加者を交えながら意見を交換。移民の排斥が社会に与える影響や多文化が共生するために必要なことなどについて議論しました。

参加した学生からは、「日本から遠いと思いがちなイギリスのEU 離脱が、国際社会で経済的にも文化的にも無視できないことを知り、参加した意義があったと感じています。国際社会における移民の問題などについてさまざまな視点から考えるきっかけにもなったと思います。世の中や社会で起きている出来事に関心を持ち続けることの大切さをあらためて実感しました」といった感想が聞かれました。

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