「現代文明論2」の授業でアスレティックトレーナーの矢萩裕さんによる講演会を開催しました

政治経済学部では5月17日に湘南キャンパスで、アスレティックトレーナーの矢萩裕さんによる講演会を開催しました。「現代文明論2」の授業の一環で、社会人の努力や苦労を知り、学生に将来について考えてもらうきっかけにしようと企画したもの。矢萩さんは地元山形において、「やはぎ整骨院」「デイサービスゆたか」を経営する一方で、バスケットボール・Bリーグの「山形ワイヴァンズ」のアスレティックトレーナーを務めるなど、地域に根ざしたスポーツ支援、スポーツ教育関係の活動を積極的に展開しています。かつては、サッカーの「モンテディオ山形」やバレーボールの「東北パイオニア」でもアスレティックトレーナーを務めてきました。

講演会ではアスレティックトレーナーとしての仕事を紹介したあと、これまで歩んできた道のりを順に説明。柔道整復師になるための専門学校を経て、整骨院、整形外科で平日、週末にかかわらず夜遅くまで働きながら、時間を惜しまず、自分の専門の知識を磨くために勉強も続けました。「大変なこともたくさんありましたが、若いうちにそういった経験をしておけば社会に出てからどんなことでも頑張れると思います」と語ります。

新潟中越地震や東日本大震災の被災地にボランティアに出向いた話も紹介し、「自分にできることは何かないかと考えて、避難所を回りながらお年寄りの体のケアをしたり、子どもたちと一緒に遊んだりしました。何事も“やりたい”で終わらせず、まずは“やってみよう”と行動に移すことが大切。やってみてダメだったら、そこからまた改善して次につなげればいい」と学生たちにアドバイス。さらに、「私は死ぬまで仕事をしていたいと思っています。そこまで思える仕事との出会いをみんなにも感じてほしい。トレーナーになりたいと思って行動していたら実際にトレーナーとして活動できるようになりました。一つひとつ小さな目標を持って積み重ねていけば、夢はかないます。支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、夢に向かって頑張ってください」と呼びかけました。

参加した学生は、「自分はやりたいことがあるのになかなか行動に移すことができない。でも今日の授業で、まず、自分から行動することの重要性を強く感じました」「社会人になることに不安や怖さがあるけれど、とにかく自分の夢に向かって走り出す勇気を持ちたい」「自分が専門としている分野以外のことに興味を示していくことで、視野が広がり、それが、社会に貢献することにつながっていくと感じた」と話していました。

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