政治学科の奥教授のゼミが戦時中の日本社会をテーマにした冊子を制作しました

政治経済学部政治学科の奥健太郎教授のゼミに所属する3年次生13人がこのほど、「戦争と食事」「こどもと成長~戦時下・戦後~」と題した冊子を制作しました。奥教授のゼミでは、2008年から毎年秋学期にテーマを決めて冊子を制作しており、これまでは「1988年」など年をテーマにして、その1年間に何が起こったのかをまとめてきました。近年、映画『この世界の片隅に』など戦時中の日本社会を描いた作品が世の中で注目を集めていることから、今回は「戦時中の日本社会」をメーンテーマに設定しました。

春学期は戦時中に内閣情報部(当時)が刊行していた週刊のグラフ雑誌「写真週報」を分担して分析。当時の人々がどのような生活を送っていたのか、各自がさまざまな視点から考え、夏合宿ではどのような内容にするかを発表しました。その結果、「食事」と「こども」をテーマにした2冊をつくることに決め、本やインターネットを使ってさらに内容を調べていきました。「戦争と食事」では、米、野菜、魚、肉、調味料、アメリカの食事、ドイツの食事について解説し、戦時中の食事として団子汁や麦ごはんのレシピも紹介。「こどもと成長~戦時下・戦後~」では母乳や離乳食、虫歯予防などについて戦時中と現在を比較して解説したほか、当時はやっていたベーゴマや竹馬、草相撲といった遊び、戦時中の勉強、スポーツ、病気なども説明しました。

奥教授は、「新聞や本、インターネットを使って調べる技術やまとめる力を身につけてほしいと、私が本学に着任した当初から制作を続けています。3年次生なので、身近な題材について調べる中で、今後取り組む卒業論文のテーマも見つけてほしい」と狙いを語っています。

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