付属高輪台高校SSHクラスを招いた研修プログラムを実施しました

理学部では5月9日に湘南キャンパス18号館で、付属高輪台高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)クラスの1年生を対象にした研修プログラムを実施しました。同校では文部科学省が指定する研究開発校として、科学技術、理科・数学教育を重点的に行うSSHクラスを設置しています。今回は同校1年生の湘南キャンパス見学会に合わせて、本学部の研究分野を生徒たちに紹介しようと、サイエンスエンジニアリングカレッジが主体となり企画。当日は37名の生徒が参加しました。

「物理学科紹介」では、物理学科の北林照幸教授が物理実験室で実験を実演。レーザーや音波の共鳴、原子などさまざまな分野の装置を前に「音の変化が面白い」「光がとてもきれい」などそれぞれに話し合い、北林教授の話を聞いて熱心にメモを取る姿も見られました。地学実験室では、化学科の冨田恒之教授と関根嘉香教授の研究室がそれぞれの研究テーマについて簡単な実験を交えながら紹介。冨田教授は紫外線と赤外線の原理を解説し、スマートフォンに用いられるレーザーを使った距離の計測技術や、赤外線による紙幣の偽造防止技術を観察する実験などを行いました。また、関根教授の研究室に所属する大学院生らが、人の皮膚から空気中に放散される微量の生体ガス「皮膚ガス」について解説。関根教授が企業と共同開発した皮膚ガスの測定デバイスを生徒たちが実際に装着したほか、普段のキャンパスライフや高校生活について語り合う場面も見られました。物理学科の研究室がある5階では、櫛田淳子教授が宇宙線物理学について講義し、天体観測など現地調査の様子や医療分野との連携事例などを紹介しました。

参加した生徒からは、「さまざまな分野の話を聞くことができてとても面白かったのですが、それ以上に赤外線やレーザーなど人間の目では感知できないものを作り出す装置がどのようにできているのかに興味を持ちました。将来は世界で活躍する人材になりたいと考えているので、東海大学で多様な研究や海外留学にチャレンジしたい」といった声が聞かれました。