観光学部の学生がボランティアで地域の夏祭りを盛り上げました

渋谷キャンパスがある東京都渋谷区富ヶ谷二丁目の町会が主催する「富二夏祭り」が7月1日に本キャンパスを会場に開かれ、観光学部の遠藤晃弘講師のゼミナールに所属する3年次生19人がボランティアとして参加。浴衣姿で祭りを盛り上げました。この祭りは2017年度から地域住民と学生らとの多世代交流を深めるイベントとして始まったもので、本キャンパスの学生や教職員が企画・運営に協力しています。

本キャンパス前の東海大学通りには、あちらこちらに学生たちが作ったポスターが貼られ、正門内広場に面した1号館には「富二夏祭り」と書かれた大きな横断幕が掲げられました。祭りは2部構成で、前半は正門内広場でさまざまなイベントや地域住民によるキッズチアダンスやコーラス、フラダンスなどが披露され、学生たちはスーパーボールすくいや的当て、ビーンバッグを投げる的入といった子ども遊びの運営を担当。順番を待つ親子連れが長蛇の列をつくり、広場には子どもたちと学生らの歓声が響きました。町会の渡邊貴司会長は、「渋谷キャンパスは町会エリアの中心にあり、町会草創期から長いつながりがあります。観光学部の学生さんたちは地域とのつながりを大事にしてくれて、私たちは元気をもらっています」と話しました。

後半は中庭に会場を移し、町会の企画で代々木野八幡太鼓による和太鼓演奏や獅子舞が披露されました。学生たちは盆踊りの中心となり、この日のために練習を重ねてきた踊りを披露。遠藤講師の叩く太鼓の音色に合わせて子どもたちと一緒に「エビカニ音頭」を楽しみ、地域住民も参加した「河内おとこ節」や「渋谷音頭」でも踊りの輪の中心となって盛り上げました。中心となって準備してきた花ヶ﨑七海さんは、「地域の人が声をかけてくれて、今回は全員で浴衣を着ました。浴衣の提供や着付けに協力してもらうなど地域とのつながりが深められたことは、観光を学ぶ学生として貴重な経験になりました」と笑顔。高橋舞夏さんは、「さまざまな世代の人たちとの交流が図れてよかったです。特に『渋谷音頭』は多くの人が上手に踊れることに驚き、住民の方々の地元愛に触れることもできました」と話しました。

遠藤講師は、「地域の人たちから暖かく仲間として迎え入れてもらえることに感謝しています。まちづくり・地域づくりに直結する観光学を学ぶ学生たちにとって、皆で楽しみつつ地域の人たちと協力して一つの“ことづくり”の現場に携わる体験は、大きな力になるでしょう。さらに、若い自分たちの存在が、地域のシニアと子どもたちをつなぐ世代として大きな役割を担い、人と人とを結ぶ“ハブ”になれることも身をもって学んでほしいと思います」と話しています。