観光学部の佐藤雅明准教授らの研究グループが執筆した論文が、「IEEE COMPSAC 2026」に2本採択され、7月に開催されたスペイン・マドリッドの国際会議にて論文に関する研究発表がおこなわれました。IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子学会)は世界190カ国、46万人以上の技術者が所属する世界最大の学会であり、COMPSAC(Annual Computers, Software, and Applications Conference)は「IEEE Computer Society」が主催する、1977年から続く伝統あるコンピュータ・ソフトウェア・アプリケーション分野の最高峰の国際会議(フラグシップカンファレンス)です。 2本の論文は、いずれも佐藤准教授が2023年度から国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)より受託しているムーンショット型研究開発事業「Cybernetic Human-Linkの実現に向けたデジタル神経技術の開発」として実施された研究成果を取りまとめたものです。
1つ目の論文である「An FPGA-Based Low-Latency Glass-to-Glass Video Transmission Architecture for Human-in-the-Loop Control」は、遠隔操縦や制御のための低遅延映像伝送システムの提案、およびそのシステムが操縦のパフォーマンスに与える影響の評価に関するもので、メイントラックにフルペーパーとして採択されました。
2つ目の論文である「Threat and Risk Analysis for Human-Augmentation Robots: Use-cases from Robots Working in the Real Society」は、サイバネティックアバター(遠隔操縦ロボット)が現実社会で利活用される際のセキュリテイ視点から見た脅威や脆弱性評価に関するものであり、COMPSAC内のワークショップであるSecurity Aspects in Processes and Systems Engineering (SAPSE)にフルペーパーとして採択されました。
佐藤准教授は、「遠隔ロボットなどを我々がもう一つの身体として利活用するために、知覚情報や意志を速やかに伝達・共有するためのネットワーク技術が果たす役割は小さくありません。また、新しい技術が広く社会に受け入れられるためには、それらによって生じうる脅威や脆弱性について正しく理解し、適切なセキュリティを整え備えることが重要です。我々の研究成果が認められただけでなく、国内外の研究者と研究内容について議論できたことも大きな成果となりました」と話しています。
