大学院健康科学研究科保健福祉学専攻が公開講座「介護家族のリジリエンスを高める」を開催しました

2017年07月21日

大学院健康科学研究科保健福祉学専攻では7月11日に伊勢原キャンパスで、「介護家族のリジリエンスを高める」をテーマに公開講座を開催しました。本専攻では、さまざまな保健福祉関連の課題に関する知見を深めることなどを目的として、学内外の専門家を講師に招き公開講座を実施しています。今回は、家族介護支援研究の第一人者でアメリカ・ワイドナー大学クロザーキーストン家庭医療研修プログラム・行動医学部門長のバリー・ジェイコブス博士と、共同研究者で同大学非常勤講師のジュリア・メイヤー博士が、介護者の心のケアやリジリエンスを高める支援について講演。教員や大学院生、健康科学部の学生をはじめ、卒業生や伊勢原市の職員、近隣で活動する社会福祉士や介護福祉士ら多数が聴講しました。

ジェイコブス博士とメイヤー博士は、それぞれの親を介護した経験を振り返りながら、介護には、「不眠症」「うつ」「免疫力の低下」といったマイナス効果と、「精神的な成長」「家族を救う喜び」などのプラス効果があることを説明。マイナス効果を最小化し、プラス効果を最大化するためには、ストレスから自分を守り、回復させ、つらい経験を乗り越える力である「リジリエンス」を高めることが重要であると指摘しました。また、介護をマラソンに例え、「上り坂と下り坂があることを理解して持続可能なペースを維持し、周囲の人の協力を受けながら誰かと一緒に走ることが大切です。介護に対して否定的な感情が湧いても罪悪感を持たず、介護することに前向きな意味を見出すことも必要」と語りました。終了後には活発な質疑応答や意見交換を行いました。

参加者からは、「『一人ではない』と思ってもらうことが介護者支援の第一歩だとあらためて認識しました。いつでも相談してもらえるような環境を整えるなど、今後のケアに生かしたい」「介護者が、介護に対して積極的な意味を見出せるような働きかけの方法についてさらに深く学びたい」といった感想が聞かれました。

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