荒木客員教授が平成28年度水産功績者表彰を受章しました

海洋学部水産学科の荒木惠美子客員教授がこのほど、水産業総合団体「大日本水産会」の水産功績者表彰を受章しました。同表彰は、水産業にかかわるあらゆる分野における功績をたたえるもので、1890年に第1回の受章者が発表されました。今回で100回目の実施で、今年度を含めこれまでに3079人が受章しています。

荒木客員教授は、食品安全の国際基準である「Hazard Analysis and Critical Control Point(HACCP)」の普及活動に尽力したことが評価されました。日本食品分析センター在籍時の1997年に、講義とワークショップからなる「HACCP講習会」を立ち上げ、大日本水産会でも同様の講習の講師を務めました。2009年度に本学科の教授に着任し、食品衛生学、食品化学などの基礎知識から講義を担当。本来は産業向けに開発され、学生には理解しづらいとされているHACCPの実務管理理論まで習得できる一貫したカリキュラムを構築しました。現在でも、各種の講習会の講師や、多くの食品加工工場でHACCP導入の指導に当たっています。

12月1日に東京都内で開催された表彰式で荒木客員教授は、「HACCPは食品を安心しておいしく食べるために、なくてはならない考え方です。食品安全は光の当たる派手な仕事ではありません。料理がたくさん乗ったテーブルの足のように、目立たないながらも『食』を支えていければと思います」と喜びを語りました。

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