大学院体育学研究科と体育学部、スポーツ医科学研究所、スポーツプロモーションセンターが共同で、12月1日から3日まで東京ビッグサイトで開かれた「SPORTEC2021」にブースを出展しました。日本最大のスポーツ・フィットネス・健康産業総合展である展示会に、本学が展開する教育・研究活動を広めようと企画したもの。「スポーツデータサイエンス&マネジメントの社会還元―世の中に役立つ人材を育てる―」をテーマに、セミナーや研究紹介のポスターを展示しました。
1日には、スポーツ医科学研究所の宮崎誠司所長と丹治史弥助教が「東海大学における『箱根駅伝』へのスポーツ医科学的サポート」と題して出展社セミナーを開催しました。初めに宮崎所長が研究所の概要を説明し、高地と同じような負荷をかけられる低圧室やスポーツバイオメカニクス領域の実験や測定を行う共同実験室などを紹介しました。続いて丹治助教が、陸上競技部駅伝チームのサポート事例について講演。毎年1月2、3日に開催される東京箱根間往復大学駅伝競走に出場した選手とできなかった選手の身体能力差を明らかにした研究成果や、けがから復帰し区間新記録を出した選手のリハビリ事例などを紹介し、「駅伝に出場する大学全体のレベルが上がっていることから、故障せず練習に取り組むことが重要です。今後もチームと協力して測定を続け、コンディショニングの方法を確立したい」と話しました。
会場内のブースでは、教員と学生によるさまざまな研究成果をまとめたポスターを展示。期間中は200名をこえる来場者が訪れ、教員や学生たちと活発に意見を交わす場面も見られました。本研究科体育学専攻の山田洋専攻長は、「今回は研究活動の紹介を中心としたポスターを用意しましたが、企業関係者から一般市民の方まで、幅広く興味関心を持っていただいたと感じています。来年は健康学部などとも連携しウェルネスカレッジとして、健康・福祉の観点からも東海大の教育・研究活動を紹介したい」と語っています。
また、2日には「スポーツツーリズム実践セミナー スポーツイベントによる地域活性化」セミナーに、体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の押見大地講師が登壇しました。自治体関係者らとともに、スポーツイベントがもたらす社会・経済効果について国内外の実例を交えて講演。地域活性化につなげるためのポイントなどを解説しました。