九州キャンパス教育活動支援プログラム及び九州キャンパス長推進プロジェクトの成果発表会を開催しました

2016年度の「九州キャンパス教育活動支援プログラム及び九州キャンパス長推進プロジェクト成果発表会」を、3月9日に熊本キャンパスで開催しました。九州キャンパス(熊本、阿蘇両キャンパス)の各学部学科、センターの教員が主体となり、地域社会に対して魅力ある教育活動の展開を推進することで、学生の学習効果の向上や地域社会で活躍する人材の育成につなげようと、2008年度から実施しています。さらに、成果が顕著な課題は「九州キャンパス長推進プロジェクト」として採択し、継続した取り組みを展開しています。2016年度は教育活動支援プログラムに1件、九州キャンパス長推進プロジェクトに3件を採択しています。成果発表会は1年間の活動成果を披露するとともに、次年度の九州キャンパス長推進プロジェクトの審査会を兼ねています。

当日は教職員ら約40名が出席。最初に、基盤工学部医療福祉工学科の津田良一教授が、教育活動支援プログラムとして採択を受けている「学年縦断的な学生の相互学習支援」について報告。国家資格取得を目指した学習支援として上級生と下級生が学年を縦断して互いに教え、学び合う機会を促進する取り組みの成果について語りました。続いて九州キャンパス長推進プロジェクトの発表に移り、まず経営学部経営学科の大川康隆講師が「グローバル化推進プロジェクト」について説明。熊本キャンパスでグローバル人材の育成に寄与することを目的に実施している英語学習支援に参加した学生の声などについて紹介しました。また、基盤工学部電気電子情報工学科の村上祐治教授は「高大連携によるサイエンス活動を通じた専門力育成プログラム」と題し、熊本キャンパスの教員らが学生とともに取り組んだWRO(World Robot Olympiad)高校生大会に向けたロボット教室や3号館に新設されたファブラボ室を使ったものづくりプログラムについて発表。農学教育実習センター所長で農学部応用植物科学科の阿部淳教授は、「アグリ実学スキルアップ支援プログラム(略称:アグラップ)」について発表。昨年4月の熊本地震により阿蘇キャンパスの実習場が使えない状況のため規模を縮小せざるを得なかった一方で、熊本県農業大学校や付属熊本星翔高校などの協力と技術職員らの工夫もありより実践的な知識や技術を学生に伝える活動の成果について述べました。

閉会にあたり、平野葉一副学長が、「この取り組みについて、一つひとつのテーマは学科で変わるかもしれないが、3学部の共通認識として使えるものを利用すればプログラムがよりいっそう生きると思います。今後も継続し、さまざまな取り組みに生かしてほしい。全体を通して、真摯に取り組む様子が感じられました」と講評。続いて中嶋卓雄九州キャンパス長(学長補佐)が、「熊本地震の影響を受けながらも、さまざまな試みをしていただきありがたく思っています。ほぼ、前年度から継続している内容なので徐々に学生に浸透していると感じています。来年度もこの流れを継続してほしい。また、この取り組みにより3学部の連携が進んでいってほしい」と語りました。

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