TICCがワークショップ「第5回For the Future~グローバル化していく日本社会~」を開催しました

Tokai International Communication Club(TICC)が、12月14日に湘南キャンパス8号館で、日本の未来を考えるワークショップ「第5回For the Future~グローバル化していく日本社会~国際結婚を語る」を開催しました。本プロジェクトは”多文化共生社会(※1)の実現”に向けて活動しており、本企画では、”文化の違いを受け入れる”ことの理解を目的に、”国際結婚”に焦点を当てたパネルディスカッションを実施しました。

当日は、本学の一般学生や、ベトナムや中国からの留学生など36名が参加。本プロジェクトが11月に実施した”LGBT(※2)”が題材の同企画に引き続き、多く来場しました。講師には、国際結婚をされているアシュクロフト ロバート ジョン氏(本学外国語教育センター第一類講師)、アブドーラ アルモーメン氏(本学国際教育センター准教授)、田口香奈恵氏(同センター講師、本プロジェクトアドバイザー)の3名を招き、国際結婚に至るまでの経緯や家庭での様子についてパネルディスカッションを行いました。司会を務めたメンバーが「相手の習慣や考え方が受け入れられない時はどうされているのですか?」と尋ねると、

3名の講師は「相手が外国人だからという特別なことはありません。どんな状況であっても自分の考え方だけで決めつければ喧嘩のもとになります。いずれにしても相手の立場を考えながらしっかりと話し合うことでお互いを受け入れることが出来るのです」と参加者に伝えました。

続いて、参加者がグループに分かれ、自由に意見交換を行いました。議題には、子どもへのバイリンガル教育や、家族になった際にどの宗教を選択するのか、先入観を持たずまずは相手を知ろうとすることの大切さなどが挙がりました。

参加者からは「いかなる相手でも自分とは違うという前提で向き合うことが重要だと感じました」「自分の考え方が柔軟になりました」「講師の”国際結婚”という意識がないという点に驚いた」といった感想をいただきました。

プロジェクトメンバーの阿部駿(はやお)さん(教養学部国際学科3年次生)は「前回の反省として、メンバー同士やご協力いただく方々とのコミュニケーション不足が課題にありました。今回は、綿密な打ち合わせを行った結果、トラブルもなくイベントを行うことが出来ました。また、参加者が意見を積極的に述べており、今回のテーマについて考えてもらう良い機会になったと思います。次回も多文化共生について、多くの人に興味を持てるようなテーマを選んでいきたい」と語りました

※1多文化共生社会・・・複数の他者の民族、他者の文化の相互承認と共存が可能になっている社会の状態

※2 LGBT・・・Lesbian(レズビアン)(女性同性愛者) Gay(ゲイ)(男性同性愛者) Bisexual(バイセクシャル)(両性愛者) Transgender(トランスジェンダー)(心と身体の性の不一致) の頭文字を取った性的マイノリティ(少数者)を指す言葉

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