第19回チャレンジセンターセミナーを開催しました

第19回チャレンジセンターセミナーを、3月20日に湘南キャンパスで開催しました。今回は、文学部広報メディア学科の末延吉正教授が「嘘ニュースに騙されないために!! ~政治とメディアの攻防を日米比較で検証~」をテーマに講演。代々木・高輪・清水・伊勢原・熊本・札幌の各キャンパスをテレビ会議システムでつなぎ、地域の方々や学生、教職員ら150名が聴講しました。

末延教授は、「ニュースは、報道する側が作りたい方向に作る『メイキングニュース』ではなく、実際におきていることを正確に伝える『カバードニュース』であるべき」と指摘。テレビ局在職中に携わった取材やニュース番組の制作、フリージャーナリストとして世界の紛争地域を巡った経験を踏まえ、憲法改正や安全保障、資本主義がかかえる矛盾といった、現在の日本で注目されている話題について分析しました。また、報道する側の視点から、情報を簡潔・適確に相手に伝えるための方法についても紹介。最後に、「今、皆さんが見ているニュースは、メディアというフィルターを通して作られたものです。現場でおきている真実の姿を自分で分析して読み取る能力を、東海大学にいる間に身に付けてください」と語りました。講演後は、学生3名が末延教授とともに登壇して質疑応答を展開。会場からも多くの質問が寄せられました。

聴講した学生は、「ニュースは自分の価値観だけで判断せず、さまざまな考え方があることを意識して、広い視点から解釈するようにしたい」「『人は信じなければいけないが、人の伝える情報は疑ってみなければいけない』という言葉が印象に残りました。同じテーマについて新聞を読み比べ、テレビニュースを見比べて真実がどこにあるかを考えていきたい」「効果的な伝え方を学ぶことができました。新入生にプロジェクトの紹介をする際に実践します」などと感想を話していました。

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